小走り
- 2015/02/16
- 00:00
その日は、同僚との食事の後、久しぶりに飲みに行く。
三宮の街は、大阪キタに比べると、やはり一声安い。
乗ってくると、段々時計の進み方が早くなる。
電車で帰るには、ぎりぎりとなる。
ここで席を立って、お勘定。
三宮は、駅までの距離が短いのが助かる。
と言っても、のんびり歩いていては、終電を乗り過ごすかもしれない。
歩を早める。
飲み屋街の大通りを進んで行くと、客引きの若い男性や、女の子が並んでいる。
「はい、もう一軒、いかがですか」
いろいろ声をかけてくる。
「今日は、もうええ」とさらに急ぐ。
そこで、横から声がかかる。
「こちら、小走りし放題でっせ」
なんや、それは、飲み放題、食べ放題は聞いたことがあるが、“小走りし放題”とは。
おもろいこというやないか。
思わず、スピードを緩めて言い返す。
「にいちゃん、腕あげたな。また今度な」
電車に乗る前にも、頭をつかわんといかん。
時間がないのに。
関西人は疲れる。
でも、楽しい。

三宮の街は、大阪キタに比べると、やはり一声安い。
乗ってくると、段々時計の進み方が早くなる。
電車で帰るには、ぎりぎりとなる。
ここで席を立って、お勘定。
三宮は、駅までの距離が短いのが助かる。
と言っても、のんびり歩いていては、終電を乗り過ごすかもしれない。
歩を早める。
飲み屋街の大通りを進んで行くと、客引きの若い男性や、女の子が並んでいる。
「はい、もう一軒、いかがですか」
いろいろ声をかけてくる。
「今日は、もうええ」とさらに急ぐ。
そこで、横から声がかかる。
「こちら、小走りし放題でっせ」
なんや、それは、飲み放題、食べ放題は聞いたことがあるが、“小走りし放題”とは。
おもろいこというやないか。
思わず、スピードを緩めて言い返す。
「にいちゃん、腕あげたな。また今度な」
電車に乗る前にも、頭をつかわんといかん。
時間がないのに。
関西人は疲れる。
でも、楽しい。
