ボブ・ディランのこと(1)
- 2016/10/20
- 00:00
ボブ・ディラン氏がノーベル文学賞を受賞。
新聞にこう書かれるとなにか奇異な感じがする。僕のなかでは、ボブ・ディラン氏ではなく、ボブ・ディランだ。
歌手がノーベル賞というのも奇異な感じがした。
でも、アメリカでは、なぜ受賞できないのかという話があったというから、これは僕だけの感覚かもしれない。いや、多くの日本人の感覚かもしれない。
ただ、日本人のなかでもボブ・ディランはノーベル文学賞を取るのに相応しいと書いていた人は、いたらしい。
ボブ・ディランの歌詞が一般のポピュラーソングやフォークソング、ロックの歌詞とは、全く別のものであることは、僕自身は理解していたつもりだ。
ボブディランのことは、このブログにも何度か触れていた。
僕が初めてボブ・ディランを聞いたのは、記憶しているところでは、すでにボブ・ディランがアコースティックの音楽のなかに、エレキギターをとりいれた頃だ。
エリック・クラプトンのアルバムに「unplugged」と言う名前のアルバムがあるが、これは「plugged」が当たり前のロックのなかで、アコースティックギターでのコンサートを開いたから意味があった。ボブ・ディランは、アコースティックギターだけのフォークの世界にロックを取り入れる、エレキギターを持ち込んだのだ。「unplugged」から「plugged」である。
僕自身、「plugged」以前の歌、「風に吹かれて」やその他のヒット曲もきっと聞いたことがあったと思うが、僕にとっての衝撃は、「グレイテストヒット」という売るためにつくられたアルバムのタイトルのなかにあった、「ライク ア ローリングストーン」だ。
記憶の沼のなかの底深くもぐっていくと、そこには岡林信康さんがいる。
順番が逆かもしれないが、僕のなかのボブ・ディランは、岡林信康さんから教えてもらったことになる。
久しぶりにボブ・ディランを歌いに行こうか。
あの皮肉たっぷりの歌が出てくる。
You got a lotta nerve
To say you are my friend
When I was down
You just stood there grinning
You got a lotta nerve
To say you got a helping hand to lend
You just want to be on
The side that’s winning
You see me on the street
You always act surprised
You say, “How are you?” “Good luck”
But you don’t mean it
あんたは、俺の友達なんて、心にもないことを言っているけど、
俺が困ったときでも、ニヤニヤ笑いながら、なにもしてくれないだろう。
あんたは、手を貸すぜ、なんて、言っているけど、
ただ、得になるほうにつくだけなんだ。
ばったり俺に出会ったときには、
いつも驚いたふりをするだろう。
そして言うんだ、「こんにちは、どう調子は。頑張ってね」なんてね。
そんなことは、露ほども思っていない癖にね。
これは、「Positively 4th street」だ。

新聞にこう書かれるとなにか奇異な感じがする。僕のなかでは、ボブ・ディラン氏ではなく、ボブ・ディランだ。
歌手がノーベル賞というのも奇異な感じがした。
でも、アメリカでは、なぜ受賞できないのかという話があったというから、これは僕だけの感覚かもしれない。いや、多くの日本人の感覚かもしれない。
ただ、日本人のなかでもボブ・ディランはノーベル文学賞を取るのに相応しいと書いていた人は、いたらしい。
ボブ・ディランの歌詞が一般のポピュラーソングやフォークソング、ロックの歌詞とは、全く別のものであることは、僕自身は理解していたつもりだ。
ボブディランのことは、このブログにも何度か触れていた。
僕が初めてボブ・ディランを聞いたのは、記憶しているところでは、すでにボブ・ディランがアコースティックの音楽のなかに、エレキギターをとりいれた頃だ。
エリック・クラプトンのアルバムに「unplugged」と言う名前のアルバムがあるが、これは「plugged」が当たり前のロックのなかで、アコースティックギターでのコンサートを開いたから意味があった。ボブ・ディランは、アコースティックギターだけのフォークの世界にロックを取り入れる、エレキギターを持ち込んだのだ。「unplugged」から「plugged」である。
僕自身、「plugged」以前の歌、「風に吹かれて」やその他のヒット曲もきっと聞いたことがあったと思うが、僕にとっての衝撃は、「グレイテストヒット」という売るためにつくられたアルバムのタイトルのなかにあった、「ライク ア ローリングストーン」だ。
記憶の沼のなかの底深くもぐっていくと、そこには岡林信康さんがいる。
順番が逆かもしれないが、僕のなかのボブ・ディランは、岡林信康さんから教えてもらったことになる。
久しぶりにボブ・ディランを歌いに行こうか。
あの皮肉たっぷりの歌が出てくる。
You got a lotta nerve
To say you are my friend
When I was down
You just stood there grinning
You got a lotta nerve
To say you got a helping hand to lend
You just want to be on
The side that’s winning
You see me on the street
You always act surprised
You say, “How are you?” “Good luck”
But you don’t mean it
あんたは、俺の友達なんて、心にもないことを言っているけど、
俺が困ったときでも、ニヤニヤ笑いながら、なにもしてくれないだろう。
あんたは、手を貸すぜ、なんて、言っているけど、
ただ、得になるほうにつくだけなんだ。
ばったり俺に出会ったときには、
いつも驚いたふりをするだろう。
そして言うんだ、「こんにちは、どう調子は。頑張ってね」なんてね。
そんなことは、露ほども思っていない癖にね。
これは、「Positively 4th street」だ。
