広島へ(1)
- 2016/10/15
- 00:00
広島で仕事があり、出かけていく。
早めにでて、広島市内にあるお寺に墓参りをする。
お彼岸にいくことができなかったので、1ヶ月遅れのお彼岸となる。
この時期には来たことがなかったのかもしれない。
お寺の境内にある木に花が咲いている。
この木がこんな花を咲かせることを、いままで知らなかった。
このお寺にお参りするときは、ほとんどいつも、写真を撮っていた。
お参りをしたことのメモのようなものだ。
日付が入っている写真のフォルダを見ると、確かにいままで10月にお参りをしたことはなかった。
なんという花だろう。
10年以上の前のことを思い出す。
そのときは、アメリカから数名の専門家を呼んでいた。
お客様を訪問するために、広島にも立ち寄ったのだ。
前の日の夜に広島市内のホテルに泊まり、午前中にお客様を訪問するスケジュールである。
出かける前の1時間で、僕はお墓まで行き、ホテルに戻ってきた。
出発前にお客様を訪問するためにタクシーを2台呼んでいる。
ホテルのロビーでタクシーを待つ。
朝の話になって、僕は祖先の墓のお参りをしてきたと話した。
僕の親戚のうち、祖母と叔父の二人は、広島で亡くなっている。
叔父は8月6日に、祖母は、1ヶ月後に亡くなった。
その話は、アメリカの人に話すのに多少の戸惑いはあったのだが、そのまま話をした。
僕も含めアメリカの専門家たちも直接戦争を経験したわけではない。
お互いにいろいろな思いがある。
わだかまりとか、気まずさの気持ちを持つこともなく、僕たちはタクシーに乗り込んだ。
初めて見るお寺の花は、妙にきれいに見える。
お寺の住職さんのお子さんが、お祖母さんと遊んでいる。
庭のお世話をしている老人が掃除をしている。
僕のお墓もきれいに掃除されている。
短くなった蝋燭が残っている。
広島に今でも住んでいる、僕の従兄がお参りに来てくれたのだろうか。
それとも亡くなった、別の従兄の奥さんがお参りに来てくれたのかもしれない。
お盆の時の墓参りでは、お札を立てるのだが、そのときは名前を書くことになっている。
そのお二人の名前は、毎年のように夏に名前を見る。年賀状と合わせて、年2回の定期めぐり合いである。
お二人とも、このお墓に入るのではないのだが、信仰心というのだろうか、丁寧なお気持ちに頭が下げる。
お墓にお花を供え、お寺を後にする。
今日は時間があるので、駅まで歩いていこう。
季節は、歩くにはちょうどよい時期だ。




早めにでて、広島市内にあるお寺に墓参りをする。
お彼岸にいくことができなかったので、1ヶ月遅れのお彼岸となる。
この時期には来たことがなかったのかもしれない。
お寺の境内にある木に花が咲いている。
この木がこんな花を咲かせることを、いままで知らなかった。
このお寺にお参りするときは、ほとんどいつも、写真を撮っていた。
お参りをしたことのメモのようなものだ。
日付が入っている写真のフォルダを見ると、確かにいままで10月にお参りをしたことはなかった。
なんという花だろう。
10年以上の前のことを思い出す。
そのときは、アメリカから数名の専門家を呼んでいた。
お客様を訪問するために、広島にも立ち寄ったのだ。
前の日の夜に広島市内のホテルに泊まり、午前中にお客様を訪問するスケジュールである。
出かける前の1時間で、僕はお墓まで行き、ホテルに戻ってきた。
出発前にお客様を訪問するためにタクシーを2台呼んでいる。
ホテルのロビーでタクシーを待つ。
朝の話になって、僕は祖先の墓のお参りをしてきたと話した。
僕の親戚のうち、祖母と叔父の二人は、広島で亡くなっている。
叔父は8月6日に、祖母は、1ヶ月後に亡くなった。
その話は、アメリカの人に話すのに多少の戸惑いはあったのだが、そのまま話をした。
僕も含めアメリカの専門家たちも直接戦争を経験したわけではない。
お互いにいろいろな思いがある。
わだかまりとか、気まずさの気持ちを持つこともなく、僕たちはタクシーに乗り込んだ。
初めて見るお寺の花は、妙にきれいに見える。
お寺の住職さんのお子さんが、お祖母さんと遊んでいる。
庭のお世話をしている老人が掃除をしている。
僕のお墓もきれいに掃除されている。
短くなった蝋燭が残っている。
広島に今でも住んでいる、僕の従兄がお参りに来てくれたのだろうか。
それとも亡くなった、別の従兄の奥さんがお参りに来てくれたのかもしれない。
お盆の時の墓参りでは、お札を立てるのだが、そのときは名前を書くことになっている。
そのお二人の名前は、毎年のように夏に名前を見る。年賀状と合わせて、年2回の定期めぐり合いである。
お二人とも、このお墓に入るのではないのだが、信仰心というのだろうか、丁寧なお気持ちに頭が下げる。
お墓にお花を供え、お寺を後にする。
今日は時間があるので、駅まで歩いていこう。
季節は、歩くにはちょうどよい時期だ。



