広島へ(3)
- 2016/10/17
- 00:00
広島での仕事は、昼からの技術講座。それと19時から始まった会合。
この会合は初めての集まりである。
広島の地元の人が8人。それと県外からは僕一人が参加。
本籍地は広島であっても、それだけの関係ということだ。
会合は無事終わったが、その日はセリーグのクライマックスのセカンドステージ。
セリーグから日本シリーズへ進むチームを決める戦いである。
今年の広島はダントツの成績でセリーグの覇者となった。
昨年はBクラス、4位のチームがここまでの成績でぶっちぎるとは、誰も予想しなかったことだ。
広島のすごさは、地元における広島ファンの比率だ。
おそらくその数字は、他のチームでは対抗できないだろう。
いくら阪神タイガースファンが熱狂的と言っても、阪神地区には、阪神タイガース以外のチームを応援する人はいくらでもいる。
大阪に住んでいるからと言っても、たとえ幼いときからの大阪育ちと言っても、阪神タイガースファンと思って、話しかけるとえらい目にあうことがある。
広島以外では、福岡のソフトバンクのファン、札幌の日本ハムのファン、盛岡の楽天ファンは、比率は多いかもしれないが、きっと広島地区が一番だろう。
甲子園球場で他チームの応援のなかで最も強烈なファンは広島ファンだ。
この日の会合に来た人たちも、当然のごとく全員が広島ファンである。
会合が終わるとすでに20時半をまわっている。
僕は最終に近い新幹線を取っていたが、これから飲み会となっても、ゆっくりとは飲んでいられないと思い、そのまま帰るつもりで広島駅に向かって歩き出しだ。
ほとんどのメンバーが広島駅に向かう。
ぞろぞろと歩くうちに、駅の構内にさしかかえる。
それでは、これで失礼しますと、県内ではあるが広島以外から来ている二人が帰っていく。
きっとこれから新幹線で帰るのだろう。
まだ21時前である。
僕の電車は、21時57分発だ。
少し時間がある。
結局駅の構内にあるお店に入ることになった。
5人が残っている。
早速野球の話となる。
試合経過をスマホで確かめると、今日は広島が分が悪い。と言っても優勝まで後1勝なので余裕がある。
スマホをチェックしながらの飲み会が始まる。
会合の続きの話というよりも、日本シリーズの話になる。
パリーグは、日本ハムが優位ではあるが、ソフトバンクもまだまだ粘っている。
「札幌に行くとなると大変ですね。やはり博多の方が近いので応援に行きやすいでしょう」と、広島ファンではない僕が、問いかける。
「いや、それでも一度は札幌にいきたいですからね」
どうやら、本気で札幌行きを検討されているようだ。
行くとなると1試合だけというわけにはいかないだろう。
2泊3日くらいで、最低2試合は応援するという旅程になるのだろうか。
そうこうしているうちに、3点差のまま、広島は負けてしまう。
それでも最後は2死満塁でホームランで逆転サヨナラ、日本シリーズ行きが決定という場面を作ったところはさすがである。
最後のバッターは、新井である。阪神ファンからすると、あまりいい思いがない新井だ。
移籍1年目はまだまだ調子が良くて、いいところで打った記憶があるが、阪神の最後の年は、散々だった。
あの新井が、広島への復帰2年目に、あれほど復活するとは、不思議だ。
やはり気持ちの問題、精神的な面が大きいのに違いない。
アニキ金本の呪縛から解きはなれたのだろうか。
新幹線の時間が来たので、お先に失礼しますと言って、席を立つ。
1階の駅の改札に向かうと、球場から帰ってきた赤色の応援団で改札の前は溢れかえっている。
これは駅のなかに入るのは大変かと思っていたが、それほどでもなかった。
甲子園で同じ状況になると改札制限が行われたり、時間が読めなくなるが、やはり広島ファンは静かなのだろうか、スムーズに駅のなかに入ることができた。
新幹線に乗って、新神戸に着く前に飲み会に参加していた人からメールが届く。
きっと今ごろ解散したのだろう。
次は、最後までつきあえるようにしよう。
この会合は初めての集まりである。
広島の地元の人が8人。それと県外からは僕一人が参加。
本籍地は広島であっても、それだけの関係ということだ。
会合は無事終わったが、その日はセリーグのクライマックスのセカンドステージ。
セリーグから日本シリーズへ進むチームを決める戦いである。
今年の広島はダントツの成績でセリーグの覇者となった。
昨年はBクラス、4位のチームがここまでの成績でぶっちぎるとは、誰も予想しなかったことだ。
広島のすごさは、地元における広島ファンの比率だ。
おそらくその数字は、他のチームでは対抗できないだろう。
いくら阪神タイガースファンが熱狂的と言っても、阪神地区には、阪神タイガース以外のチームを応援する人はいくらでもいる。
大阪に住んでいるからと言っても、たとえ幼いときからの大阪育ちと言っても、阪神タイガースファンと思って、話しかけるとえらい目にあうことがある。
広島以外では、福岡のソフトバンクのファン、札幌の日本ハムのファン、盛岡の楽天ファンは、比率は多いかもしれないが、きっと広島地区が一番だろう。
甲子園球場で他チームの応援のなかで最も強烈なファンは広島ファンだ。
この日の会合に来た人たちも、当然のごとく全員が広島ファンである。
会合が終わるとすでに20時半をまわっている。
僕は最終に近い新幹線を取っていたが、これから飲み会となっても、ゆっくりとは飲んでいられないと思い、そのまま帰るつもりで広島駅に向かって歩き出しだ。
ほとんどのメンバーが広島駅に向かう。
ぞろぞろと歩くうちに、駅の構内にさしかかえる。
それでは、これで失礼しますと、県内ではあるが広島以外から来ている二人が帰っていく。
きっとこれから新幹線で帰るのだろう。
まだ21時前である。
僕の電車は、21時57分発だ。
少し時間がある。
結局駅の構内にあるお店に入ることになった。
5人が残っている。
早速野球の話となる。
試合経過をスマホで確かめると、今日は広島が分が悪い。と言っても優勝まで後1勝なので余裕がある。
スマホをチェックしながらの飲み会が始まる。
会合の続きの話というよりも、日本シリーズの話になる。
パリーグは、日本ハムが優位ではあるが、ソフトバンクもまだまだ粘っている。
「札幌に行くとなると大変ですね。やはり博多の方が近いので応援に行きやすいでしょう」と、広島ファンではない僕が、問いかける。
「いや、それでも一度は札幌にいきたいですからね」
どうやら、本気で札幌行きを検討されているようだ。
行くとなると1試合だけというわけにはいかないだろう。
2泊3日くらいで、最低2試合は応援するという旅程になるのだろうか。
そうこうしているうちに、3点差のまま、広島は負けてしまう。
それでも最後は2死満塁でホームランで逆転サヨナラ、日本シリーズ行きが決定という場面を作ったところはさすがである。
最後のバッターは、新井である。阪神ファンからすると、あまりいい思いがない新井だ。
移籍1年目はまだまだ調子が良くて、いいところで打った記憶があるが、阪神の最後の年は、散々だった。
あの新井が、広島への復帰2年目に、あれほど復活するとは、不思議だ。
やはり気持ちの問題、精神的な面が大きいのに違いない。
アニキ金本の呪縛から解きはなれたのだろうか。
新幹線の時間が来たので、お先に失礼しますと言って、席を立つ。
1階の駅の改札に向かうと、球場から帰ってきた赤色の応援団で改札の前は溢れかえっている。
これは駅のなかに入るのは大変かと思っていたが、それほどでもなかった。
甲子園で同じ状況になると改札制限が行われたり、時間が読めなくなるが、やはり広島ファンは静かなのだろうか、スムーズに駅のなかに入ることができた。
新幹線に乗って、新神戸に着く前に飲み会に参加していた人からメールが届く。
きっと今ごろ解散したのだろう。
次は、最後までつきあえるようにしよう。