著名な人たち(1)
- 2016/10/31
- 00:00
京都に行ったときのことだ。
地下鉄の今出川駅に降りる。
地上に上がるエレベータがある。階段であがってもよいのだが、階段を上がるところから左奥を見ると、ちょうどエレベータが地上から降りてくるところだった。
タイミングがよい。
エレベータで地上に上がると、今出川通りと烏丸通りが重なる交差点である。
ここの南東のブロックが京都御所、北東のブロックには同志社大学がある。
西側のブロックには居酒屋やファーストフードの店、飲食店が並ぶ。
今日は、初めからタクシーに乗るつもりで、同志社大学側の交差点に出る。
横断歩道の前で、タクシーを待つ。
すぐには空車が来ない。
もう少し東に行くとバス停があり、バスに乗ってもいいのだが、横断歩道で待ち続ける。
横断歩道とバス停の間に、なぜかたくさんの人がいる。
20人はいるだろう。
京都に来る観光客の団体かと思ってみると、それでもない。
そのまわりに警官が数人立っている。
いつもと雰囲気が違う。
警官がここから3列に並んでと、そこにいる人たちに言っている。
それほど厳しい口調でもない。
誰か来はるんですか、と聞いてみると、天皇陛下が車でここを通られるという。
その情報を聞きつけて、集まった人たち、そしてそれを整理する警官なのだ。
交差点の向こう側にも、警官が立っている。
何時頃通られるのですかと聞くと、後20分くらいとのことである。
予定のあるものには、いささか長い時間である。
このあたりは、交差点で信号を待つ人、バス停でバスを待つ人、それにタクシーを待っている人、単に友人と待ち合わせをしている人と、いろいろな人がいる。
そのなかで、交通整理のために警官が指示を出して列をつくらせるのだが、なかなかきれいに列を作ることはできない。
開店前のお店に並ぶのとは勝手が違う。
様々な目的を持った人がいるので、統一的に整理することはできないのだ。
折角のことだから一旦列のなかに入ったが、列の長さが短い。
あまり長くなるとバス停まで、列が伸びてしまい、ますます混乱するので、短い列は致し方ないのだろう。
列が短いため、3列目に入ることになる。
ここからだと、今出川通りを通られる天皇陛下からは、かなり遠くなる。
写真を撮ろうと思っても、いいアングルでは撮ることができない。
前にいる人たちが視界を遮ることになる。
これからだいぶ待たないといけないので、結局並ぶのをやめてしまった。
交差点に戻って、走ってきた空車を停めて、乗り込んだ。
今日、天皇陛下は、東京に戻られるそうだ。
京都には、なにか御用があったのだろうか。
きっと、生前退位された後、京都御所にお住まいになられるための準備に来られたのではないかとか、勝手なことを想像してしまう。
このあたりもWEBで調べるとすぐに分かる。
今回は、10月23日に東京をたたれて、26日に戻られるという2泊3日のご予定である。
京都滞在中も予定がびっしりと入っている。
いくつかの会合へのご臨席、賀茂御祖(かもみおや)神社へのご参拝、京都府立医科大学のご訪問、その間には、京都国立博物館の特別展覧会「没後150年坂本龍馬」も御覧になっておられる。とても傘寿を越えた、ご高齢の方がこなされる予定とは考えられないくらいだ。
本当に早く退位されて、好きな時間に好きな場所に行かれたり、好きなことをされて時間を過ごしていただきたいと思う。
今年の夏の京都。




地下鉄の今出川駅に降りる。
地上に上がるエレベータがある。階段であがってもよいのだが、階段を上がるところから左奥を見ると、ちょうどエレベータが地上から降りてくるところだった。
タイミングがよい。
エレベータで地上に上がると、今出川通りと烏丸通りが重なる交差点である。
ここの南東のブロックが京都御所、北東のブロックには同志社大学がある。
西側のブロックには居酒屋やファーストフードの店、飲食店が並ぶ。
今日は、初めからタクシーに乗るつもりで、同志社大学側の交差点に出る。
横断歩道の前で、タクシーを待つ。
すぐには空車が来ない。
もう少し東に行くとバス停があり、バスに乗ってもいいのだが、横断歩道で待ち続ける。
横断歩道とバス停の間に、なぜかたくさんの人がいる。
20人はいるだろう。
京都に来る観光客の団体かと思ってみると、それでもない。
そのまわりに警官が数人立っている。
いつもと雰囲気が違う。
警官がここから3列に並んでと、そこにいる人たちに言っている。
それほど厳しい口調でもない。
誰か来はるんですか、と聞いてみると、天皇陛下が車でここを通られるという。
その情報を聞きつけて、集まった人たち、そしてそれを整理する警官なのだ。
交差点の向こう側にも、警官が立っている。
何時頃通られるのですかと聞くと、後20分くらいとのことである。
予定のあるものには、いささか長い時間である。
このあたりは、交差点で信号を待つ人、バス停でバスを待つ人、それにタクシーを待っている人、単に友人と待ち合わせをしている人と、いろいろな人がいる。
そのなかで、交通整理のために警官が指示を出して列をつくらせるのだが、なかなかきれいに列を作ることはできない。
開店前のお店に並ぶのとは勝手が違う。
様々な目的を持った人がいるので、統一的に整理することはできないのだ。
折角のことだから一旦列のなかに入ったが、列の長さが短い。
あまり長くなるとバス停まで、列が伸びてしまい、ますます混乱するので、短い列は致し方ないのだろう。
列が短いため、3列目に入ることになる。
ここからだと、今出川通りを通られる天皇陛下からは、かなり遠くなる。
写真を撮ろうと思っても、いいアングルでは撮ることができない。
前にいる人たちが視界を遮ることになる。
これからだいぶ待たないといけないので、結局並ぶのをやめてしまった。
交差点に戻って、走ってきた空車を停めて、乗り込んだ。
今日、天皇陛下は、東京に戻られるそうだ。
京都には、なにか御用があったのだろうか。
きっと、生前退位された後、京都御所にお住まいになられるための準備に来られたのではないかとか、勝手なことを想像してしまう。
このあたりもWEBで調べるとすぐに分かる。
今回は、10月23日に東京をたたれて、26日に戻られるという2泊3日のご予定である。
京都滞在中も予定がびっしりと入っている。
いくつかの会合へのご臨席、賀茂御祖(かもみおや)神社へのご参拝、京都府立医科大学のご訪問、その間には、京都国立博物館の特別展覧会「没後150年坂本龍馬」も御覧になっておられる。とても傘寿を越えた、ご高齢の方がこなされる予定とは考えられないくらいだ。
本当に早く退位されて、好きな時間に好きな場所に行かれたり、好きなことをされて時間を過ごしていただきたいと思う。
今年の夏の京都。



