京都にて(6)
- 2016/10/29
- 00:00
祇園饅頭のお店に立ち寄り、いくつか饅頭を買う。
天気は良くはないが、雨はなんとかもちそうだ。
道を行くと、個人の家の外に、花が植えてある。
相変わらず、花の名前は分からない。
蝶が来て花に止まる。
花の蜜を吸いだす。
タテハ蝶のひとつ。ヒメアカタテハだろうか。
随分とお腹がすいていたのか、一心に吸っている。
カメラを近づけても飛び立たない。
中学生のころ、生物の先生の影響で蝶を追いかけていた頃のことを思い出す。
まだ羽化する前のさなぎが、下校中の川沿いの植木にいくつも見つかった。
それを持って帰り、それもひとつやふたつではなく、5匹以上持ち帰って、部屋に置いた。
ある朝、部屋のなかに蝶が、本棚や、机の周りで動いていた。
無事にすべてのさなぎが蝶になったのだ。
あの時の蝶と同じような蝶だ。
僕がそこを立ち去って、振り返ってもまだ蝶は花のなかにいる。



天気は良くはないが、雨はなんとかもちそうだ。
道を行くと、個人の家の外に、花が植えてある。
相変わらず、花の名前は分からない。
蝶が来て花に止まる。
花の蜜を吸いだす。
タテハ蝶のひとつ。ヒメアカタテハだろうか。
随分とお腹がすいていたのか、一心に吸っている。
カメラを近づけても飛び立たない。
中学生のころ、生物の先生の影響で蝶を追いかけていた頃のことを思い出す。
まだ羽化する前のさなぎが、下校中の川沿いの植木にいくつも見つかった。
それを持って帰り、それもひとつやふたつではなく、5匹以上持ち帰って、部屋に置いた。
ある朝、部屋のなかに蝶が、本棚や、机の周りで動いていた。
無事にすべてのさなぎが蝶になったのだ。
あの時の蝶と同じような蝶だ。
僕がそこを立ち去って、振り返ってもまだ蝶は花のなかにいる。


