柳田國男さんのこと(3)
- 2016/11/16
- 00:00
兵庫県の福崎町にある柳田國男記念館に初めて行ってから、5年が経った。
もう一度行くことはないだろうとは思わなかった。
むしろ、一度行ったなら、もういいわ、死ぬまでにもう二度と行くことはないと考える方が普通である。
正直、僕は民俗学に興味を持っているわけでもない。
妖怪の世界に出てくるような、座敷童子(わらし)や河童とか天狗というのは、不思議な感覚で惹かれるところもあるが、それは怖いものみたさのようなものである。
柳田國男さんに一番近づいたのは、岩手県の遠野での体験のときである。
それまでも、その後も、僕には縁遠い人である。
ところが、なぜか行くような気がしていた。
なにに惹かれたのかは自分でも分からない。
初めて行ったときの天気が良くて、しかも平日にこういう時間を取ることができたことが爽快だったのだろうか。
そして、今年再び、柳田國男記念館を訪ねることになった。
駐車場に車を入れると、その前の建屋は工事中で、新しく作り直している。
いや以前がどうだったのかは記憶にない。
5年前にはなかったのかもしれない。
全く新しいものかもしれない。
町がお金をかけているのは事実である。
駐車場の目の前には、河童や妖怪と思われる生き物の像が造ってある。
どうやら、これは福崎町がここに多くの人に来てもらうために、いろいろな手立てを考えて、それを実践に移しているのだ。
池の中には、河童の人形がつくられている。時間が来ると、水面の上に姿を現すという。
これは後で知ったことで、僕が行ったときには、自分の目で確かめることはできなかった。
その容貌はひょうきんな感じではなく、むしろ子供が泣き出すくらい恐ろしいらしい。
池の外には、動かない河童がいる。
説明によると、皿の水がなくなって、動けなくなったという。
その他にも、記念館に通じる道の横にはおおがかりな設備も造られている。
途中の加西サービスエリアで休憩。
今日も天気だ。


駐車場の横に立っている柱。
以前来た時は気がつかなかった、というか、きっとあの後造られたのだろう。

河童がいることになっている池。

頭の皿が乾いてしまって、固まって動けなくなった、河童の河太郎。
柳田國男先生の帰りをずっと待っていたのだって。(もちろんフィクションです)



天狗の森の妖怪。これも怖い顔だ。

向こうに見える小屋から、定期的に妖怪が出てきて、こちらまで近寄っている仕掛けになっている。
面白いのは、フェンスの注意書きだ。
ここではポケモンがたくさんいるのだが、歩きスマホをしていると、ころんでスマホを壊してしまって、折角取ったポケモンが全部にげてしまうことがありえるので、歩きスマホはやめましょうという、お願いが書いてある。
福崎町が、町おこしで、趣向を凝らしているのがよくわかる。

もう一度行くことはないだろうとは思わなかった。
むしろ、一度行ったなら、もういいわ、死ぬまでにもう二度と行くことはないと考える方が普通である。
正直、僕は民俗学に興味を持っているわけでもない。
妖怪の世界に出てくるような、座敷童子(わらし)や河童とか天狗というのは、不思議な感覚で惹かれるところもあるが、それは怖いものみたさのようなものである。
柳田國男さんに一番近づいたのは、岩手県の遠野での体験のときである。
それまでも、その後も、僕には縁遠い人である。
ところが、なぜか行くような気がしていた。
なにに惹かれたのかは自分でも分からない。
初めて行ったときの天気が良くて、しかも平日にこういう時間を取ることができたことが爽快だったのだろうか。
そして、今年再び、柳田國男記念館を訪ねることになった。
駐車場に車を入れると、その前の建屋は工事中で、新しく作り直している。
いや以前がどうだったのかは記憶にない。
5年前にはなかったのかもしれない。
全く新しいものかもしれない。
町がお金をかけているのは事実である。
駐車場の目の前には、河童や妖怪と思われる生き物の像が造ってある。
どうやら、これは福崎町がここに多くの人に来てもらうために、いろいろな手立てを考えて、それを実践に移しているのだ。
池の中には、河童の人形がつくられている。時間が来ると、水面の上に姿を現すという。
これは後で知ったことで、僕が行ったときには、自分の目で確かめることはできなかった。
その容貌はひょうきんな感じではなく、むしろ子供が泣き出すくらい恐ろしいらしい。
池の外には、動かない河童がいる。
説明によると、皿の水がなくなって、動けなくなったという。
その他にも、記念館に通じる道の横にはおおがかりな設備も造られている。
途中の加西サービスエリアで休憩。
今日も天気だ。


駐車場の横に立っている柱。
以前来た時は気がつかなかった、というか、きっとあの後造られたのだろう。

河童がいることになっている池。

頭の皿が乾いてしまって、固まって動けなくなった、河童の河太郎。
柳田國男先生の帰りをずっと待っていたのだって。(もちろんフィクションです)



天狗の森の妖怪。これも怖い顔だ。

向こうに見える小屋から、定期的に妖怪が出てきて、こちらまで近寄っている仕掛けになっている。
面白いのは、フェンスの注意書きだ。
ここではポケモンがたくさんいるのだが、歩きスマホをしていると、ころんでスマホを壊してしまって、折角取ったポケモンが全部にげてしまうことがありえるので、歩きスマホはやめましょうという、お願いが書いてある。
福崎町が、町おこしで、趣向を凝らしているのがよくわかる。
