転職のこと(2)
- 2016/12/14
- 00:00
最近開催した講演会でのことだ。
講師としてやってきた人が、1年前に、今僕が仕事をしている会社を辞めた人だった。
まだ40代の中堅である。
直接一緒に仕事をしたことはないが、名前は良く聞いていた。
珍しい名前ではないので、講演会のなかの講師欄に、その名前を見てもすぐには、彼だとは気付かなかった。
長い講演会だったので、時間がたっぷりあり、彼と初めて話をすることができた。
彼も僕のことは名前をよく知っていたという。
仕事はどうかと聞くと、楽しいという。
やりたいことができることが一番です、という。
僕自身も30年以上前の転職した頃を考えると、同じような考えだった。
やりたいことができる、というのが最も重要なのだ。
仕事そのものが、多少きつくても、自分のやりたいことができるならば、そのきつさも乗り越えられるのである。
転職前は、やりたいことができなかったのですか、と聞く。
そうですね。私のやりたいことに対して、トップが否定的だったので、どうしてもやる気が出なくなってしまいました。
トップのリーダーシップは絶対に必要であるが、若い人たちのやる気をうまく引き出して、自由にやらせることが重要だ。
人は、自分の理解出来ないもの対して、過大評価するか、過小評価する、と言われている。
多くの場合、否定する側に立つことが多いのだが、それでは、新しいことを提案する人の意欲をつぶしてしまうのだ。
僕が話をしていてうれしかったのは、収入のことを言わなかったことだ。
収入が少ないことを転職の理由にすることは、決して責められることでもない。
むしろ、収入を多くすることが目的で、転職する人のほうが圧倒的に多いだろう。
実際、彼の転職先は、外資系で仕事の厳しさはあるだろうが、収入は格段に増えているはずだ。そしてそれが彼のやる気を出している、大きな理由であるのは間違いないだろうが、彼は、そのことを口に出すことはなかった。
やりたいことができるということが素晴らしいということを繰り返し、話していた。
彼とはまた、仕事で出会うことも多いだろう。
気持ちよく、今度は直接一緒に仕事をしたいと、思った。

講師としてやってきた人が、1年前に、今僕が仕事をしている会社を辞めた人だった。
まだ40代の中堅である。
直接一緒に仕事をしたことはないが、名前は良く聞いていた。
珍しい名前ではないので、講演会のなかの講師欄に、その名前を見てもすぐには、彼だとは気付かなかった。
長い講演会だったので、時間がたっぷりあり、彼と初めて話をすることができた。
彼も僕のことは名前をよく知っていたという。
仕事はどうかと聞くと、楽しいという。
やりたいことができることが一番です、という。
僕自身も30年以上前の転職した頃を考えると、同じような考えだった。
やりたいことができる、というのが最も重要なのだ。
仕事そのものが、多少きつくても、自分のやりたいことができるならば、そのきつさも乗り越えられるのである。
転職前は、やりたいことができなかったのですか、と聞く。
そうですね。私のやりたいことに対して、トップが否定的だったので、どうしてもやる気が出なくなってしまいました。
トップのリーダーシップは絶対に必要であるが、若い人たちのやる気をうまく引き出して、自由にやらせることが重要だ。
人は、自分の理解出来ないもの対して、過大評価するか、過小評価する、と言われている。
多くの場合、否定する側に立つことが多いのだが、それでは、新しいことを提案する人の意欲をつぶしてしまうのだ。
僕が話をしていてうれしかったのは、収入のことを言わなかったことだ。
収入が少ないことを転職の理由にすることは、決して責められることでもない。
むしろ、収入を多くすることが目的で、転職する人のほうが圧倒的に多いだろう。
実際、彼の転職先は、外資系で仕事の厳しさはあるだろうが、収入は格段に増えているはずだ。そしてそれが彼のやる気を出している、大きな理由であるのは間違いないだろうが、彼は、そのことを口に出すことはなかった。
やりたいことができるということが素晴らしいということを繰り返し、話していた。
彼とはまた、仕事で出会うことも多いだろう。
気持ちよく、今度は直接一緒に仕事をしたいと、思った。
