島木譲二さん
- 2016/12/19
- 00:00
お昼をコンビニで買うことが多い。
サラダとサンドイッチとおにぎり。
まずは、野菜を食べる。
炭水化物も必要と、入院中に言われたので、これも摂る。
平日であれば、それだけを買って引き上げるのだが、土曜日は気分もゆったりしているので、新聞も買うことが多い。
新聞と言ってもスポーツ新聞である。
それを机の上に広げる。
机を汚さないようにというテーブルクロスの役目もする。
阪神タイガースの記事が一面にでかでかと出ている新聞を選ぶ。
いつものコンビニに入る。
時間は13時を過ぎている。遅い昼飯だ。
ここのコンビニは、この時間にはすでに朝刊は引き上げている。
新聞コーナーの新聞がすっかりなくなっているのを初めて見たときは、全部売り切れたのか、あるいは、交通事情で配達が遅れたのかと勝手に考えて、新聞は買わずに店を出た。
どうせスポーツ新聞である。読まなくても大勢に影響はない。
あるとき、レジで支払いをするときに、「スポーツ新聞はありますか」と、尋ねた。
きっと、読みたいニュースがあったのだろう。
すると、レジの女の子は、「どの新聞ですか」と返してくる。
えっ、どこかにしまってあるのかと思って、スポーツ新聞の名前を答えると、すでにひもで束にしてくくってある新聞を、レジの奥から抱えてくるではないか。
売れ残った朝刊はまとめて、片づけていたのだ。
段取りのいいことである。
手の空いているときに、さっさと用事を済ませていたのだ。
それからは、遅い昼飯を買いに行くとき、スポーツ新聞が欲しいときは、レジで「ディリーありますか」というふうに聞いていた。
今日もやはり、新聞コーナーには、新聞がきれいに片づけられていて、出ていない。
レジに定番のサラダとかを持って行って、精算するときに、聞いた。
「ディリーありますか」
女の子は、多分ありますと言って新聞の束をいつものごとく持ってくる。
ひもは緩いので、新聞をめくりながら、ディリースポーツを探して、束から抜き出す。
表紙を見ると、島木と言う大きな文字が書かれている。
そうか、今朝、朝刊を家で読んだときに、島木譲二さんが死んだ記事があったなぁ、と思いだす。
きっと新聞コーナーに残っているのを見たならば、島木譲二さんの死亡記事が一面の新聞は買わなかっただろう。なんでもいいから阪神タイガースの記事が一面の新聞を選んだはずだ。
と言っても今は12月なので、たいした記事はないはずだ。
それでもFAで阪神タイガースが獲得したオリックスの糸井選手の人的保障で、オリックスに指名された金田投手の記事があれば、その新聞を買ったに違いない。
いまさら、他のスポーツ新聞を選び直す程のことでもないので、そのまま買ってオフィスに戻る。
改めて島木譲二さんの記事を読む。
関西人には吉本の俳優さんは親しみが深い。
売れっ子の俳優さんには、定番のギャグがいくつもある。
島木譲二さんにも、新聞記事を見ると、こんなにあったんか、というくらい、ギャグの数が多い。
しかも、いずれのギャグも聞いたことがある、ヒットしたギャグだ。
「パチパチパンチ」や「ポコポコヘッド」を日常生活で真似することはないが、「しまった、しまった、島倉千代子」や「困った、困った、こまどり姉妹」は、思わず自分で口走ることもある。
もう何年も前のことだが、車で新大阪から北に向かって走ることがあった。
新御堂筋に上がる手前あたりで、島木譲二さんが歩道を歩いているのを見た。
すぐに分かる体型と風貌だ。
「あっ、島木譲二だ」と運転しながら思わず叫んでしまった。
生でみたのは、あれが最初で最後だった。
関西人と言っても、劇場以外で吉本の俳優に出会うことは簡単ではない。
ところが、僕のまわりで、電車のなかで遭遇した人がいる。
そのときのことがブログに書いてある。
子供と島木譲二さんの会話だ。
現場にいなくても、島木譲二さんの姿と声を感じることができる。
ご冥福をお祈りする。
きっと今夜あたり、テレビで島木譲二さんの放送が流れるのだろうなぁ。
関西人の生活には、吉本新喜劇がぴったりとはまっているのだ。

サラダとサンドイッチとおにぎり。
まずは、野菜を食べる。
炭水化物も必要と、入院中に言われたので、これも摂る。
平日であれば、それだけを買って引き上げるのだが、土曜日は気分もゆったりしているので、新聞も買うことが多い。
新聞と言ってもスポーツ新聞である。
それを机の上に広げる。
机を汚さないようにというテーブルクロスの役目もする。
阪神タイガースの記事が一面にでかでかと出ている新聞を選ぶ。
いつものコンビニに入る。
時間は13時を過ぎている。遅い昼飯だ。
ここのコンビニは、この時間にはすでに朝刊は引き上げている。
新聞コーナーの新聞がすっかりなくなっているのを初めて見たときは、全部売り切れたのか、あるいは、交通事情で配達が遅れたのかと勝手に考えて、新聞は買わずに店を出た。
どうせスポーツ新聞である。読まなくても大勢に影響はない。
あるとき、レジで支払いをするときに、「スポーツ新聞はありますか」と、尋ねた。
きっと、読みたいニュースがあったのだろう。
すると、レジの女の子は、「どの新聞ですか」と返してくる。
えっ、どこかにしまってあるのかと思って、スポーツ新聞の名前を答えると、すでにひもで束にしてくくってある新聞を、レジの奥から抱えてくるではないか。
売れ残った朝刊はまとめて、片づけていたのだ。
段取りのいいことである。
手の空いているときに、さっさと用事を済ませていたのだ。
それからは、遅い昼飯を買いに行くとき、スポーツ新聞が欲しいときは、レジで「ディリーありますか」というふうに聞いていた。
今日もやはり、新聞コーナーには、新聞がきれいに片づけられていて、出ていない。
レジに定番のサラダとかを持って行って、精算するときに、聞いた。
「ディリーありますか」
女の子は、多分ありますと言って新聞の束をいつものごとく持ってくる。
ひもは緩いので、新聞をめくりながら、ディリースポーツを探して、束から抜き出す。
表紙を見ると、島木と言う大きな文字が書かれている。
そうか、今朝、朝刊を家で読んだときに、島木譲二さんが死んだ記事があったなぁ、と思いだす。
きっと新聞コーナーに残っているのを見たならば、島木譲二さんの死亡記事が一面の新聞は買わなかっただろう。なんでもいいから阪神タイガースの記事が一面の新聞を選んだはずだ。
と言っても今は12月なので、たいした記事はないはずだ。
それでもFAで阪神タイガースが獲得したオリックスの糸井選手の人的保障で、オリックスに指名された金田投手の記事があれば、その新聞を買ったに違いない。
いまさら、他のスポーツ新聞を選び直す程のことでもないので、そのまま買ってオフィスに戻る。
改めて島木譲二さんの記事を読む。
関西人には吉本の俳優さんは親しみが深い。
売れっ子の俳優さんには、定番のギャグがいくつもある。
島木譲二さんにも、新聞記事を見ると、こんなにあったんか、というくらい、ギャグの数が多い。
しかも、いずれのギャグも聞いたことがある、ヒットしたギャグだ。
「パチパチパンチ」や「ポコポコヘッド」を日常生活で真似することはないが、「しまった、しまった、島倉千代子」や「困った、困った、こまどり姉妹」は、思わず自分で口走ることもある。
もう何年も前のことだが、車で新大阪から北に向かって走ることがあった。
新御堂筋に上がる手前あたりで、島木譲二さんが歩道を歩いているのを見た。
すぐに分かる体型と風貌だ。
「あっ、島木譲二だ」と運転しながら思わず叫んでしまった。
生でみたのは、あれが最初で最後だった。
関西人と言っても、劇場以外で吉本の俳優に出会うことは簡単ではない。
ところが、僕のまわりで、電車のなかで遭遇した人がいる。
そのときのことがブログに書いてある。
子供と島木譲二さんの会話だ。
現場にいなくても、島木譲二さんの姿と声を感じることができる。
ご冥福をお祈りする。
きっと今夜あたり、テレビで島木譲二さんの放送が流れるのだろうなぁ。
関西人の生活には、吉本新喜劇がぴったりとはまっているのだ。
