石原知事とノック知事
- 2015/03/09
- 00:00
東京では石原慎太郎が長期間知事をやっていた。
大阪では横山ノックが知事をやっている時期があった。
知事になったのは、横山ノックのほうが古い。
初当選は、1995年のことだ。ちょうどその年の知事選のころに、アメリカに出張していた。
珍しく週末を挟んで2週間近く同じ場所に滞在していたときだった。
日本からニュースが飛び込んできた。
なんと横山ノックが知事に当選したというのだ。
それを聞いた、一緒に日本から来ていた同僚の小馬鹿にしたような表情は、いまだに忘れられない。
「バカじゃないの」という言葉が、表情から飛び出しそうだった。
彼は東京在住である。
大阪では西川きよしさんが一所懸命議員活動をやっていたこともあり、吉本の芸人が知事になったからと言って、それだけで一方的にけなすのはどうかと思った。
もちろん、ノック知事は、2期目の選挙のときの事件で辞職することになったのであるから、結果としては、彼の見立ては正しかったということになるのだが。
ここで石原知事と横山ノックを並べて書いたのは、知事としての見識とか実績を言うためではない。
ちょうど1999年に石原慎太郎が東京都知事に当選したころに、横山ノックの強制わいせつ事件が起こる。その頃である。
僕は地下鉄に乗っていた。
昼間の時間で、車内はすいていた。
大きな声で話をすると、車内の多少離れたところでも、話しの内容がよく聞こえる。
僕の座っている席から、少し離れたところに中年の男性が二人座っていた。
当時の僕の年齢よりもかなり上だった。
サラリーマンというよりも、商店街のおっちゃん風だ。
結構大きな声で話をしている。
二人とも大阪人であることは、話している言葉の調子ですぐに分かった。
「東京はすごいな。え。石原慎太郎が都知事やで。あのイシハラや」
そこで返した相方の言葉に、思わず、僕は吹き出してしまった。
笑いをこらえるのが難しかった。
「なにいうてんねん。大阪も負けてへんで。東京がイシハラなら、こっちはセクハラや」
大きな声で自慢することではないが、暗い話題も、笑いにしてしまう大阪人。
僕は、こんな元気な大阪が好きだ。

大阪では横山ノックが知事をやっている時期があった。
知事になったのは、横山ノックのほうが古い。
初当選は、1995年のことだ。ちょうどその年の知事選のころに、アメリカに出張していた。
珍しく週末を挟んで2週間近く同じ場所に滞在していたときだった。
日本からニュースが飛び込んできた。
なんと横山ノックが知事に当選したというのだ。
それを聞いた、一緒に日本から来ていた同僚の小馬鹿にしたような表情は、いまだに忘れられない。
「バカじゃないの」という言葉が、表情から飛び出しそうだった。
彼は東京在住である。
大阪では西川きよしさんが一所懸命議員活動をやっていたこともあり、吉本の芸人が知事になったからと言って、それだけで一方的にけなすのはどうかと思った。
もちろん、ノック知事は、2期目の選挙のときの事件で辞職することになったのであるから、結果としては、彼の見立ては正しかったということになるのだが。
ここで石原知事と横山ノックを並べて書いたのは、知事としての見識とか実績を言うためではない。
ちょうど1999年に石原慎太郎が東京都知事に当選したころに、横山ノックの強制わいせつ事件が起こる。その頃である。
僕は地下鉄に乗っていた。
昼間の時間で、車内はすいていた。
大きな声で話をすると、車内の多少離れたところでも、話しの内容がよく聞こえる。
僕の座っている席から、少し離れたところに中年の男性が二人座っていた。
当時の僕の年齢よりもかなり上だった。
サラリーマンというよりも、商店街のおっちゃん風だ。
結構大きな声で話をしている。
二人とも大阪人であることは、話している言葉の調子ですぐに分かった。
「東京はすごいな。え。石原慎太郎が都知事やで。あのイシハラや」
そこで返した相方の言葉に、思わず、僕は吹き出してしまった。
笑いをこらえるのが難しかった。
「なにいうてんねん。大阪も負けてへんで。東京がイシハラなら、こっちはセクハラや」
大きな声で自慢することではないが、暗い話題も、笑いにしてしまう大阪人。
僕は、こんな元気な大阪が好きだ。
