三宮での飲み会
- 2017/01/12
- 00:00
久しぶりに、年明けに元の会社のメンバーと会うことになった。
昨年末に会う予定が、スケジュールが流れ流れて、新年会になったのだ。
食事の場所は、JR三ノ宮駅の北側。
場所は覚えているが、店の名前は、きっと覚えられないと思って、店を出たのだが、やはり、すぐに忘れてしまった。
一緒に行ったメンバーも、この店は、名前ではなく、場所を覚えればいいと言う。
そう言われてみれば、その通りだが、予約するときはどうすればいいのだ、と後で気がつく。
店は、ご主人が一人でやっている。
カウンターを入れて、全部で20人くらいは入れるので、忙しくなったらどうするのだろうと気になっていた。
店に入ったのが18時過ぎで、早い時間だったが、いつまで経ってもご主人が一人である。
お客は、僕たち3人とカウンターに2人。そのうち一人のお客さんがきてカウンターに座る。
依然として、ご主人が一人で奮闘している。
入ってから1時間以上経っていたので、「ご主人がひとりでやっているのですか」と、頼んだ料理が運ばれてきたときに尋ねた。
「いや、今日は急に休まれましてね」という回答だ。
風邪でもひいたのだろうか。きっとバイトの子が当日欠勤となったようだ。
料理がおいしいので、多少時間がかかっても、腹は立たない。
今日もいろいろ話したが、印象に残ったのは、「レガシーは強い」ということだ。
一緒に行った二人は、今は、僕とは違う会社にいるが、契約で働いている人がいるという。その人の専門は、随分と古いシステムに関するものである。
世の中全般で見ると、もう死んでしまったシステムと言われてもいいようなものなのだが、それでも、昔からのユーザーがいる。そういうユーザーは、簡単に新しいシステムに乗り換えることができない。そのためのその古いシステム、レガシーなシステムのサポートはいつの時代になっても必要とされている。逆にサポートできる人が、今ではほとんどいないわけだ。
若い人が、新しくマスターしようとする対象となることはない。ということでサポートできる人が増えることはなく、昔からやっている、シニアの経験者が貴重な存在であり続けるのである。
大きく市場を取るということであれば、より新しい先進的なシステムに取り組むべきであるが、狭いニッチな市場だけを狙うのであれば、レガシーなシステムを狙うというのも正しい戦略となる。
それは、CADの世界でも言えることだ。
世の中、3次元CADが当たり前で、図面を書くだけの2次元CADは、どんどん捨てられていくと思われていた。ところが、どっこい、日本では2次元CAD、図面は生き続けている。
ユーザーは簡単に捨てることはできないのである。家電製品であれば、新しい便利なものが出てくれば、それを使いこなすことは多くの人は簡単にできてしまう。古いものは捨てられて、新しいものが市場にどんどん広がる。
ところが、CADのような製造業のものづくりのなかにしっかりと入りこんで、しかも簡単にマスターできない、関連のシステムとの連携が出来上がっているものを、一旦捨てて、新しいCADを入れるというのは、相当なパワーが必要となる。
それができないユーザーでは、依然として2次元CADが生き残る、ということになる。
「レガシーは強い」
このことは、これからニッチな世界でやっていく場合には有効な戦略であることを、改めて考えさせられた。
ということを話したり、考えたりしていると、新しいサラリーマンのグループが入ってきた。
店のなかには、すっぽんが狭い水槽に泳いでいる。
これは食用ではありませんと、大きな字で水槽に張り紙がしてある。
そんな張り紙があることを、すっぽん君は、露知らず。水槽の中を泳ぎ続ける。
彼はどうやって寝るのだろう。
店のご主人に聞くと、すっぽんは水の中で寝るそうだ。
たしかに水面に首を出して寝ていれば、敵に狙われて、すぐに食用になってしまうだろう。
何時間も水の中で息をしなくても、大丈夫というのが、ご主人の説明である。
泳いでいるときは、たびたび水面から首を出しては、息をしているのだが、閉店になってから、きっと寝るのだろうね。
いい雰囲気のお店。料理もおいしい。

身の安全を保障されているすっぽん君。

昨年末に会う予定が、スケジュールが流れ流れて、新年会になったのだ。
食事の場所は、JR三ノ宮駅の北側。
場所は覚えているが、店の名前は、きっと覚えられないと思って、店を出たのだが、やはり、すぐに忘れてしまった。
一緒に行ったメンバーも、この店は、名前ではなく、場所を覚えればいいと言う。
そう言われてみれば、その通りだが、予約するときはどうすればいいのだ、と後で気がつく。
店は、ご主人が一人でやっている。
カウンターを入れて、全部で20人くらいは入れるので、忙しくなったらどうするのだろうと気になっていた。
店に入ったのが18時過ぎで、早い時間だったが、いつまで経ってもご主人が一人である。
お客は、僕たち3人とカウンターに2人。そのうち一人のお客さんがきてカウンターに座る。
依然として、ご主人が一人で奮闘している。
入ってから1時間以上経っていたので、「ご主人がひとりでやっているのですか」と、頼んだ料理が運ばれてきたときに尋ねた。
「いや、今日は急に休まれましてね」という回答だ。
風邪でもひいたのだろうか。きっとバイトの子が当日欠勤となったようだ。
料理がおいしいので、多少時間がかかっても、腹は立たない。
今日もいろいろ話したが、印象に残ったのは、「レガシーは強い」ということだ。
一緒に行った二人は、今は、僕とは違う会社にいるが、契約で働いている人がいるという。その人の専門は、随分と古いシステムに関するものである。
世の中全般で見ると、もう死んでしまったシステムと言われてもいいようなものなのだが、それでも、昔からのユーザーがいる。そういうユーザーは、簡単に新しいシステムに乗り換えることができない。そのためのその古いシステム、レガシーなシステムのサポートはいつの時代になっても必要とされている。逆にサポートできる人が、今ではほとんどいないわけだ。
若い人が、新しくマスターしようとする対象となることはない。ということでサポートできる人が増えることはなく、昔からやっている、シニアの経験者が貴重な存在であり続けるのである。
大きく市場を取るということであれば、より新しい先進的なシステムに取り組むべきであるが、狭いニッチな市場だけを狙うのであれば、レガシーなシステムを狙うというのも正しい戦略となる。
それは、CADの世界でも言えることだ。
世の中、3次元CADが当たり前で、図面を書くだけの2次元CADは、どんどん捨てられていくと思われていた。ところが、どっこい、日本では2次元CAD、図面は生き続けている。
ユーザーは簡単に捨てることはできないのである。家電製品であれば、新しい便利なものが出てくれば、それを使いこなすことは多くの人は簡単にできてしまう。古いものは捨てられて、新しいものが市場にどんどん広がる。
ところが、CADのような製造業のものづくりのなかにしっかりと入りこんで、しかも簡単にマスターできない、関連のシステムとの連携が出来上がっているものを、一旦捨てて、新しいCADを入れるというのは、相当なパワーが必要となる。
それができないユーザーでは、依然として2次元CADが生き残る、ということになる。
「レガシーは強い」
このことは、これからニッチな世界でやっていく場合には有効な戦略であることを、改めて考えさせられた。
ということを話したり、考えたりしていると、新しいサラリーマンのグループが入ってきた。
店のなかには、すっぽんが狭い水槽に泳いでいる。
これは食用ではありませんと、大きな字で水槽に張り紙がしてある。
そんな張り紙があることを、すっぽん君は、露知らず。水槽の中を泳ぎ続ける。
彼はどうやって寝るのだろう。
店のご主人に聞くと、すっぽんは水の中で寝るそうだ。
たしかに水面に首を出して寝ていれば、敵に狙われて、すぐに食用になってしまうだろう。
何時間も水の中で息をしなくても、大丈夫というのが、ご主人の説明である。
泳いでいるときは、たびたび水面から首を出しては、息をしているのだが、閉店になってから、きっと寝るのだろうね。
いい雰囲気のお店。料理もおいしい。

身の安全を保障されているすっぽん君。
