豊中のインド料理店
- 2017/01/14
- 00:00
車の定期点検で、年明け早々に車をディーラーに持っていった。
1時間くらいで終わるという。
ちょうど1時前にディーラーに着いたのだが、1時間くらいだったら、昼を食べるのにちょうどよい。
遅い昼飯を摂ることにする。
だが、あいにくディーラーの近くには、食事をするところがない。
さらに、今日は寒い。風が結構強いのだ。
仕方なく、駅の方に向かって歩いていく。
5分くらい歩いたところにファミレスがあったはずだ。
コートの襟を立てて、歩道を歩いていく。
陽はさしているのだが、冬の太陽は、いかにもよわよわしい。
車道を車が走り過ぎると、寒さが一層厳しく感じられる。
ファミレスは、この先の交差点を渡ったところにあった。
交差点の信号が見えてくる。
だが、その先にあるのは、どう見てもファミレスではない。
本の売り買いをやっている店に変わっているではないか。
昔なら、古本屋である。小さな店の間口の奥に、レジがあって、頭の禿げあがった老人が座っている。そのような構図が似あう古本屋。
だが、やっていることは同じでも、最近の古本屋は、大量買い入れの大量販売というのだろうか、規模が大きい。
その分、ファミレスの広さが必要になってくる。
しようがないなと思って、道の反対側をみると、うどんやがある。
定番の定食のメニューがある。
いつもならこのまま入るところだが、今日はどうも気分がうどんやに入る気分ではない。
さらに駅の方に進んで行くと、なぜかこんなところにインドネパール料理店があるではないか。
きっとガラガラだと思いながら、店の扉を押した。
中に入ると、先客が2組、食事中だ。
と言っても、ほぼ終わりかけている。
空いている席はよりどりみどりだが、店の真ん中あたりに座る。
天井に近い位置にテレビがある。
テレビと言っても、ビデオを流している。
インドの歌と踊りのビデオだ。
先客の1組が帰る。
残りの1組というのは、女性だ。近所の小さな事務所で仕事をしている雰囲気だ。
若くはない。四十代だろうか。
僕は、ランチメニューを頼む。
ナンとカレーとサラダがあれば十分だ。
女性が時計を見ながら、席を立ち、勘定をレジのところで済ませる。
店の人は、男性が二人いる。いずれもインド人か、ネパール人か、分からないが、日本人ではない。注文を頼む分には、言葉は日本語で問題ない。もちろんメニューも日本語である。
店の中は、僕だけになった。
これからは、ランチタイムも過ぎたので、僕の食事の間は、誰も入ってこないと思っていた。
すると、若いお母さんが女の子を連れて入ってきた。
女の子は、小学生高学年だろう。今日はまだ冬休みである。
二人の親子連れ、この店にはよく来ているようだ。
メニューを見て、注文をさっさと済ませる。
僕はビデオ放映中のテレビを見上げて、料理を待っている。
ビデオの中のインド女性は美しい。決して細い体ではないのが、いいね。
肉感的だ。
歌と踊りがセットになる。しかも必ず男女のカップルである。
歌の言葉は、残念ながら全く分からない。
だが、きっとラブソングに違いない。
沢山の人が出てきて、皆で踊る、インド特有のノリのいい歌や、男女二人だけのしっとりとしたシーンにあわせた歌や、次々と場面と歌が変わっていく。
しばらく目を離すと、新しい歌が始まる。
料理が運ばれてくる。
期待通りの味だ。
ナンのお代りをしたいくらいだが、腹七分目がちょうどよいのだ、と気持ちを抑える。
食後のコーヒーが出てくる頃に、もう1組が入ってきた。
4人の家族連れである。子供はいない。
男性3人に女性が一人。このメンバーは、平均年齢は、結構高い。
この店は、すっかりこの土地に根付いているようだ。
いままで、インド料理は、大阪に出たときにしか食べていなかったが、よく考えれば、僕の家のまわりでも目にしていた。
日本にあるインド料理店は、日本人の味覚にあわせたインド料理を出しているのだろう。
その土地ごとに、定着している店が多いように思う。
コーヒーを飲み終えても、まだ車を取りに戻るには、早すぎる。
パソコンを取りだして、メールの処理をする。
これくらいでいいだろうと15分くらい経ってから、勘定を払うために席を立った。
客の帰る気配を、キッチンにいる店の男性が察して、客を待たせることなくレジまで出てくる。
僕が店を出ると、親子連れもすぐに出てきた。
店の外で、二人が2台の自転車に乗って、僕とは反対方向に走り出した。
わざわざ自転車に乗ってインド料理を食べに来たのだ。
やはり、これは隠れた人気店かもしれない。
1時前の昼休みに入っていたら、きっと店はもっと混んでいたのだろう。
食事をして温まった体の勢いで、ディーラーに向かって、足を速めた。
親子連れが自転車で帰っていく。

店を正面から見る。

1時間くらいで終わるという。
ちょうど1時前にディーラーに着いたのだが、1時間くらいだったら、昼を食べるのにちょうどよい。
遅い昼飯を摂ることにする。
だが、あいにくディーラーの近くには、食事をするところがない。
さらに、今日は寒い。風が結構強いのだ。
仕方なく、駅の方に向かって歩いていく。
5分くらい歩いたところにファミレスがあったはずだ。
コートの襟を立てて、歩道を歩いていく。
陽はさしているのだが、冬の太陽は、いかにもよわよわしい。
車道を車が走り過ぎると、寒さが一層厳しく感じられる。
ファミレスは、この先の交差点を渡ったところにあった。
交差点の信号が見えてくる。
だが、その先にあるのは、どう見てもファミレスではない。
本の売り買いをやっている店に変わっているではないか。
昔なら、古本屋である。小さな店の間口の奥に、レジがあって、頭の禿げあがった老人が座っている。そのような構図が似あう古本屋。
だが、やっていることは同じでも、最近の古本屋は、大量買い入れの大量販売というのだろうか、規模が大きい。
その分、ファミレスの広さが必要になってくる。
しようがないなと思って、道の反対側をみると、うどんやがある。
定番の定食のメニューがある。
いつもならこのまま入るところだが、今日はどうも気分がうどんやに入る気分ではない。
さらに駅の方に進んで行くと、なぜかこんなところにインドネパール料理店があるではないか。
きっとガラガラだと思いながら、店の扉を押した。
中に入ると、先客が2組、食事中だ。
と言っても、ほぼ終わりかけている。
空いている席はよりどりみどりだが、店の真ん中あたりに座る。
天井に近い位置にテレビがある。
テレビと言っても、ビデオを流している。
インドの歌と踊りのビデオだ。
先客の1組が帰る。
残りの1組というのは、女性だ。近所の小さな事務所で仕事をしている雰囲気だ。
若くはない。四十代だろうか。
僕は、ランチメニューを頼む。
ナンとカレーとサラダがあれば十分だ。
女性が時計を見ながら、席を立ち、勘定をレジのところで済ませる。
店の人は、男性が二人いる。いずれもインド人か、ネパール人か、分からないが、日本人ではない。注文を頼む分には、言葉は日本語で問題ない。もちろんメニューも日本語である。
店の中は、僕だけになった。
これからは、ランチタイムも過ぎたので、僕の食事の間は、誰も入ってこないと思っていた。
すると、若いお母さんが女の子を連れて入ってきた。
女の子は、小学生高学年だろう。今日はまだ冬休みである。
二人の親子連れ、この店にはよく来ているようだ。
メニューを見て、注文をさっさと済ませる。
僕はビデオ放映中のテレビを見上げて、料理を待っている。
ビデオの中のインド女性は美しい。決して細い体ではないのが、いいね。
肉感的だ。
歌と踊りがセットになる。しかも必ず男女のカップルである。
歌の言葉は、残念ながら全く分からない。
だが、きっとラブソングに違いない。
沢山の人が出てきて、皆で踊る、インド特有のノリのいい歌や、男女二人だけのしっとりとしたシーンにあわせた歌や、次々と場面と歌が変わっていく。
しばらく目を離すと、新しい歌が始まる。
料理が運ばれてくる。
期待通りの味だ。
ナンのお代りをしたいくらいだが、腹七分目がちょうどよいのだ、と気持ちを抑える。
食後のコーヒーが出てくる頃に、もう1組が入ってきた。
4人の家族連れである。子供はいない。
男性3人に女性が一人。このメンバーは、平均年齢は、結構高い。
この店は、すっかりこの土地に根付いているようだ。
いままで、インド料理は、大阪に出たときにしか食べていなかったが、よく考えれば、僕の家のまわりでも目にしていた。
日本にあるインド料理店は、日本人の味覚にあわせたインド料理を出しているのだろう。
その土地ごとに、定着している店が多いように思う。
コーヒーを飲み終えても、まだ車を取りに戻るには、早すぎる。
パソコンを取りだして、メールの処理をする。
これくらいでいいだろうと15分くらい経ってから、勘定を払うために席を立った。
客の帰る気配を、キッチンにいる店の男性が察して、客を待たせることなくレジまで出てくる。
僕が店を出ると、親子連れもすぐに出てきた。
店の外で、二人が2台の自転車に乗って、僕とは反対方向に走り出した。
わざわざ自転車に乗ってインド料理を食べに来たのだ。
やはり、これは隠れた人気店かもしれない。
1時前の昼休みに入っていたら、きっと店はもっと混んでいたのだろう。
食事をして温まった体の勢いで、ディーラーに向かって、足を速めた。
親子連れが自転車で帰っていく。

店を正面から見る。
