自信満々のコマーシャル
- 2017/01/24
- 00:00
久しぶりに京都へ行く。
今回も大学の先生との打ち合わせである。
話がひと段落したときだ。
普段物腰の柔らかい先生が、言われたのが、「これってすごいコマーシャルですね」
部屋の大型モニターにPCの画像を投影される。出てきたのはモーターのコマーシャルだ。
テレビでも放送されているが、YouTubeでも見ることができる。
もしも日本電産がなければというのがメッセージだ。
モーター、とくに小型精密モーターでは、他に追随を許さない技術を持っている会社である。
コマーシャルのメッセージは、モーターはみなさんの眼には見えないところで重要な役割を果たしています。もしも弊社がなければ、普段当たり前のように動いているものが動かなくなります。
車も自動扉も、エレベーターも、コピーマシン、部屋の中のロボット掃除機も。
「でも、ある会社がなくなれば、同じ業種のメーカーが取って変わるってのが普通ですよね」
先生が言われるまでもなく、それが普通だ。
その分野のトップメーカーがいなくなれば、その次に位置するメーカーがその代わりを担うというものだろう。
「うーん、それが普通考えることですね。あんたがやめるんだったら、それは私がやります、と言うところが出てくるのが普通でしょう。それとも、どこにも取って変わることができない程、高い技術を持っているということなのでしょうか」
「そうかもしれませんが、一般向けのテレビコマーシャルとしては、随分と自信満々の、別の言葉で言えば、傲慢な内容です」
この話をオフィスに帰ってから、話題に出してみた。
「あのコマーシャル、知っているかな。すごい自信に満ちたコマーシャルだろう」
でも返ってくる答えは、異口同音に「へぇ、そういう意味だったのか。なんか良く分からなかったわ」である。
何度も目にすれば、意味も分かってくるが、30秒程度のコマーシャルを初めて見て、その意味するところを理解することは、難しいというのが一般的かもしれない。
僕自身は、自信満々のコマーシャルをみて、社長さんをすぐにイメージした。
巷で言われている程度のことしか知らないが、会社としては初めてのコマーシャルであるらしいから、当然社長チェックもあったのでないかと考える。
そう考えると、なるほどと納得するのである。社長は新聞にもよく名前が出る、技術者出身の有名な人である。
僕としては、このコマーシャルの続編を見てみたい。
続編では、それではうちのところでやりますわ、という会社が出てくる。
だが、やりますわと言ってはみたものの、期待とおりの性能を出せなくて、製品全体の評価も下がってしまう。
そこで、やっぱり、代わりはどこにもできません、というメッセージを出す。
どうだろうか。
そこまでやるのは、やはりやりすぎだろうか。
でも、夢のようなコマーシャル続編をぜひお願いしたいものだ。
今回も大学の先生との打ち合わせである。
話がひと段落したときだ。
普段物腰の柔らかい先生が、言われたのが、「これってすごいコマーシャルですね」
部屋の大型モニターにPCの画像を投影される。出てきたのはモーターのコマーシャルだ。
テレビでも放送されているが、YouTubeでも見ることができる。
もしも日本電産がなければというのがメッセージだ。
モーター、とくに小型精密モーターでは、他に追随を許さない技術を持っている会社である。
コマーシャルのメッセージは、モーターはみなさんの眼には見えないところで重要な役割を果たしています。もしも弊社がなければ、普段当たり前のように動いているものが動かなくなります。
車も自動扉も、エレベーターも、コピーマシン、部屋の中のロボット掃除機も。
「でも、ある会社がなくなれば、同じ業種のメーカーが取って変わるってのが普通ですよね」
先生が言われるまでもなく、それが普通だ。
その分野のトップメーカーがいなくなれば、その次に位置するメーカーがその代わりを担うというものだろう。
「うーん、それが普通考えることですね。あんたがやめるんだったら、それは私がやります、と言うところが出てくるのが普通でしょう。それとも、どこにも取って変わることができない程、高い技術を持っているということなのでしょうか」
「そうかもしれませんが、一般向けのテレビコマーシャルとしては、随分と自信満々の、別の言葉で言えば、傲慢な内容です」
この話をオフィスに帰ってから、話題に出してみた。
「あのコマーシャル、知っているかな。すごい自信に満ちたコマーシャルだろう」
でも返ってくる答えは、異口同音に「へぇ、そういう意味だったのか。なんか良く分からなかったわ」である。
何度も目にすれば、意味も分かってくるが、30秒程度のコマーシャルを初めて見て、その意味するところを理解することは、難しいというのが一般的かもしれない。
僕自身は、自信満々のコマーシャルをみて、社長さんをすぐにイメージした。
巷で言われている程度のことしか知らないが、会社としては初めてのコマーシャルであるらしいから、当然社長チェックもあったのでないかと考える。
そう考えると、なるほどと納得するのである。社長は新聞にもよく名前が出る、技術者出身の有名な人である。
僕としては、このコマーシャルの続編を見てみたい。
続編では、それではうちのところでやりますわ、という会社が出てくる。
だが、やりますわと言ってはみたものの、期待とおりの性能を出せなくて、製品全体の評価も下がってしまう。
そこで、やっぱり、代わりはどこにもできません、というメッセージを出す。
どうだろうか。
そこまでやるのは、やはりやりすぎだろうか。
でも、夢のようなコマーシャル続編をぜひお願いしたいものだ。