魚が出てきた日
- 2017/02/22
- 00:00
学生の頃、ニューヨークに2ヶ月ほど、居たことがある。当時は、商社勤務の父が、アメリカに駐在していた。夏休みに家に帰る。たまたま家がニューヨークだったということになる。
初めてのニューヨークは、刺激的だった。
マンハッタンに出ていく。道を歩いていると、見知らぬ人が、平気で道を尋ねてくる。
日本では考えられないことである。
「ニューヨークは、アメリカではない」なんて、海外生活の長い父は、言っていた。
半分は、言葉の遊びのようなものかもしれないが、半分はあたっているような気もした。
家でテレビを見ると、聞こえてくる英語が分からない。
でも、なんとなく全体の筋は分かってくるものだ。細かいところはもちろん理解しようがないのだが、おおよそのところでやっていく。
当時、見た映画に「魚が出てきた日」というのがある。今、調べると1968年に公開された映画である。
核爆弾を搭載した爆撃機が事故で墜落する。パイロットは、脱出する前に、核爆弾と金属製の箱を落とすのだが、核爆弾は海中に、箱だけが島に落ちる。箱の中身を知らない島の人たちとそれを捜索にやってくる軍関係者。危険なものを落下させたことは公表できない。箱を見つけた島民は、これは宝に違いないと、必死で開けようとする。なかなか開かない箱。
ようやく頑丈な箱をなんとかあける。ところが中味は、なんだか分からないものだ。
とても宝とは思えない。
ゴミと思って、海に捨ててしまう。
翌日、海岸には大量に魚が打ち上げられる。
ところが、箱の中身を知らない島民は、魚が浮いてきたことくらい、全く気にすることがない。事の真相を知っている軍関係者だけが顔を青くしている。
コメディでありながら、強烈な風刺映画となっている。
筋書きはほとんど覚えていない。
覚えているのは、原題だけ。
「魚が出て来た日」、英語で 「The Day the fish came out」
英語の直訳が、日本語の題名である。
学生の頃、頭にフケが出ることがあった。
日によって状態が異なる。
フケはdandruff (ダンドロフ) という。
「魚を出てきた日」にならって「フケが出てきた日」を「The Day the dandruff came out」と言って、勝手に面白がっていた。
遠い昔の、本当にどうでもいいことを、今でも覚えているものだ。

初めてのニューヨークは、刺激的だった。
マンハッタンに出ていく。道を歩いていると、見知らぬ人が、平気で道を尋ねてくる。
日本では考えられないことである。
「ニューヨークは、アメリカではない」なんて、海外生活の長い父は、言っていた。
半分は、言葉の遊びのようなものかもしれないが、半分はあたっているような気もした。
家でテレビを見ると、聞こえてくる英語が分からない。
でも、なんとなく全体の筋は分かってくるものだ。細かいところはもちろん理解しようがないのだが、おおよそのところでやっていく。
当時、見た映画に「魚が出てきた日」というのがある。今、調べると1968年に公開された映画である。
核爆弾を搭載した爆撃機が事故で墜落する。パイロットは、脱出する前に、核爆弾と金属製の箱を落とすのだが、核爆弾は海中に、箱だけが島に落ちる。箱の中身を知らない島の人たちとそれを捜索にやってくる軍関係者。危険なものを落下させたことは公表できない。箱を見つけた島民は、これは宝に違いないと、必死で開けようとする。なかなか開かない箱。
ようやく頑丈な箱をなんとかあける。ところが中味は、なんだか分からないものだ。
とても宝とは思えない。
ゴミと思って、海に捨ててしまう。
翌日、海岸には大量に魚が打ち上げられる。
ところが、箱の中身を知らない島民は、魚が浮いてきたことくらい、全く気にすることがない。事の真相を知っている軍関係者だけが顔を青くしている。
コメディでありながら、強烈な風刺映画となっている。
筋書きはほとんど覚えていない。
覚えているのは、原題だけ。
「魚が出て来た日」、英語で 「The Day the fish came out」
英語の直訳が、日本語の題名である。
学生の頃、頭にフケが出ることがあった。
日によって状態が異なる。
フケはdandruff (ダンドロフ) という。
「魚を出てきた日」にならって「フケが出てきた日」を「The Day the dandruff came out」と言って、勝手に面白がっていた。
遠い昔の、本当にどうでもいいことを、今でも覚えているものだ。
