自動車盗難事件
- 2015/03/04
- 00:00
今日の仕事は、車で行くと便利なので、電車ではなく、車で出かけようと考えていた。
車だと自宅から30分。電車を使うと1時間はかかる。
地下の駐車場までエレベータで降りて、自分の駐車スペースへ向かう。
駐車場は、エレベーター式で1階部分と2階部分、それと地下の部分がある。出し入れは1階のレベルでないとできない。自分の車が2階に上がっていたり、地下にあるときは、エレベーターを使って、まず1階部分に移動する。
1ブロックで9台の車が収容できるのだが、中には、1階から全く移動しない優遇されている駐車スペースもある。
1階で左右に移動することはあっても、上下移動をしない場所だ。
僕の車は、幸いなことに、その優遇されている場所に置いてある。
当然出し入れにかかる時間は、短くなる。
駐車ブロックに近づくと、なにかいつもと雰囲気が違う。
いつもは駐車ブロックが目に入るところまでくると、自分の車がすぐに目に入る。
ところが、いつもは1階部分にある自分の車の姿がない。
近づいて、見ると、本来自分の車が置いてある場所は、からっぽである。
たまに他の車が間違えて駐車したりすることもあるが、それもない。
2階部分を見てもない。
地下を覗き込んでも見つからない。
盗難!ということが頭をよぎる。
ただ、ここの駐車場は、入り口のゲートもあり、この駐車ブロックの開閉、上下動にも鍵が必要だ。
たいした鍵ではないが、2重の壁がある。
ましてや、僕の車は、そのような手の込んだことをして持っていく程の車ではない。
でも、ここにないということは、盗難にあった以外に考えれない。
盗難だと確信した。
マンションの管理人室に、上がっていき、車がないことを告げる。
管理人さんは、驚いて、ほんまでっか、と一緒に再度駐車場に見に行くことになる。
もちろん、もう一度見に行っても車はない。
「盗難にあったようです。警察に行ってきますわ」と妙に落ち着いて、管理人さんに言う。
管理人さんのほうが焦り始める。
管理人室に戻ると、電話をかけ始める。
昨晩の担当のガードマンに連絡する。
管理会社へも電話を入れる。
なにしろ、マンション始まって以来の自動車盗難事件だ。
盗難事件となると、当然管理面で問題がなかったか、ということを指摘されることになる。
管理人さんにとっては、大きな問題である。
当然、盗られた僕にとっても、初めてのことであり、大きな問題である。
ただ、ここのマンションは、自転車の盗難は、たまにあるが、車の盗難というのは、駐車場の構造上では、非常に考えにくいことである。
僕は今日の予定が大幅に狂ったので、待ち合わせをしていた同僚に連絡をとり、まずは影響を最小限に抑える。
「それでは後は宜しくお願いします」と管理さんに声をかえて、上に下にの混乱状態にある、管理人室を後にした。
やっかいであるが、警察に盗難届けを出さないといけない。
警察署に行くには、駅まで行ってタクシーかと考えていた。
マンションを出て歩いて行く。
昨日の出来事が、頭の中によみがえってくる。
なにか、変な感じがする。
昨日もこうやって、電車に乗ろうと歩いて出て行ったのだろうか。
どうも、そのような記憶が脳の中から出てこない。
そうだ、昨日も車ででかけたのだ。
うん!??
車をオフィスの近くの駐車場に入れた記憶がよみがえる。
そして、、、、車に乗っていったことを帰るときに、忘れて電車で帰ってきた?!
そうだ。帰りは電車だったことを鮮明に思い出した。
これは、まずい。
盗難ではなく、おおきな勘違いだ。
早く大騒ぎしている管理人室に知らせないと。
それからは、駅から、管理人さんへの電話。
お詫び。
その日の夜は、みなさんでお食べてくださいと、菓子折を買って管理人さんへ持って行くことになった。
菓子折で許してもらえるかどうかは、分からないのだが。
「ほんまに、えらい勘違いをされたので、えらい目にあいましたわ」と一応笑いながら、管理人さんは言うしかない。
「本当に申し訳けありませんでした」とひた謝りであった。
でも、
たまには、こんな本番のような緊急時の訓練ができ、非常時対応の処理方法が確認できてよかったですね、と心の中で思ったりもする。
申し訳ないという気持ちはもちろん、あるのだが、何事にも良い面、悪い面があるはずと勝手に自分には言い聞かせる。
もちろん、決して決して、口に出しては言ってはいけない。
これからは、帰るときには、車できていないか、どうかを自問するようにしないといけない。
とにかく、深く深く反省。

車だと自宅から30分。電車を使うと1時間はかかる。
地下の駐車場までエレベータで降りて、自分の駐車スペースへ向かう。
駐車場は、エレベーター式で1階部分と2階部分、それと地下の部分がある。出し入れは1階のレベルでないとできない。自分の車が2階に上がっていたり、地下にあるときは、エレベーターを使って、まず1階部分に移動する。
1ブロックで9台の車が収容できるのだが、中には、1階から全く移動しない優遇されている駐車スペースもある。
1階で左右に移動することはあっても、上下移動をしない場所だ。
僕の車は、幸いなことに、その優遇されている場所に置いてある。
当然出し入れにかかる時間は、短くなる。
駐車ブロックに近づくと、なにかいつもと雰囲気が違う。
いつもは駐車ブロックが目に入るところまでくると、自分の車がすぐに目に入る。
ところが、いつもは1階部分にある自分の車の姿がない。
近づいて、見ると、本来自分の車が置いてある場所は、からっぽである。
たまに他の車が間違えて駐車したりすることもあるが、それもない。
2階部分を見てもない。
地下を覗き込んでも見つからない。
盗難!ということが頭をよぎる。
ただ、ここの駐車場は、入り口のゲートもあり、この駐車ブロックの開閉、上下動にも鍵が必要だ。
たいした鍵ではないが、2重の壁がある。
ましてや、僕の車は、そのような手の込んだことをして持っていく程の車ではない。
でも、ここにないということは、盗難にあった以外に考えれない。
盗難だと確信した。
マンションの管理人室に、上がっていき、車がないことを告げる。
管理人さんは、驚いて、ほんまでっか、と一緒に再度駐車場に見に行くことになる。
もちろん、もう一度見に行っても車はない。
「盗難にあったようです。警察に行ってきますわ」と妙に落ち着いて、管理人さんに言う。
管理人さんのほうが焦り始める。
管理人室に戻ると、電話をかけ始める。
昨晩の担当のガードマンに連絡する。
管理会社へも電話を入れる。
なにしろ、マンション始まって以来の自動車盗難事件だ。
盗難事件となると、当然管理面で問題がなかったか、ということを指摘されることになる。
管理人さんにとっては、大きな問題である。
当然、盗られた僕にとっても、初めてのことであり、大きな問題である。
ただ、ここのマンションは、自転車の盗難は、たまにあるが、車の盗難というのは、駐車場の構造上では、非常に考えにくいことである。
僕は今日の予定が大幅に狂ったので、待ち合わせをしていた同僚に連絡をとり、まずは影響を最小限に抑える。
「それでは後は宜しくお願いします」と管理さんに声をかえて、上に下にの混乱状態にある、管理人室を後にした。
やっかいであるが、警察に盗難届けを出さないといけない。
警察署に行くには、駅まで行ってタクシーかと考えていた。
マンションを出て歩いて行く。
昨日の出来事が、頭の中によみがえってくる。
なにか、変な感じがする。
昨日もこうやって、電車に乗ろうと歩いて出て行ったのだろうか。
どうも、そのような記憶が脳の中から出てこない。
そうだ、昨日も車ででかけたのだ。
うん!??
車をオフィスの近くの駐車場に入れた記憶がよみがえる。
そして、、、、車に乗っていったことを帰るときに、忘れて電車で帰ってきた?!
そうだ。帰りは電車だったことを鮮明に思い出した。
これは、まずい。
盗難ではなく、おおきな勘違いだ。
早く大騒ぎしている管理人室に知らせないと。
それからは、駅から、管理人さんへの電話。
お詫び。
その日の夜は、みなさんでお食べてくださいと、菓子折を買って管理人さんへ持って行くことになった。
菓子折で許してもらえるかどうかは、分からないのだが。
「ほんまに、えらい勘違いをされたので、えらい目にあいましたわ」と一応笑いながら、管理人さんは言うしかない。
「本当に申し訳けありませんでした」とひた謝りであった。
でも、
たまには、こんな本番のような緊急時の訓練ができ、非常時対応の処理方法が確認できてよかったですね、と心の中で思ったりもする。
申し訳ないという気持ちはもちろん、あるのだが、何事にも良い面、悪い面があるはずと勝手に自分には言い聞かせる。
もちろん、決して決して、口に出しては言ってはいけない。
これからは、帰るときには、車できていないか、どうかを自問するようにしないといけない。
とにかく、深く深く反省。
