おかしな部屋だね(3)
- 2017/03/01
- 00:00
サンノゼで予約したホテルは、街の中にある。と言っても、ダウンタウンの真ん中ではなく、すこしはずれた場所だった。かなり昔のことで、当時の記憶を引っ張りだしてくるのだが、正確でない部分があるかもしれない。
そのホテルには3泊以上した。
ホテル代は規程以内であれば、会社から通常の海外出張時のホテル代が支給される。実費であるので、旅行社に依頼して、適当なダウンタウンのホテルを予約すれば済むのであるが、以前ボストンに大学の先生と出張したことを思い出して、長期滞在の場合には安くなるホテルを、自分で予約したのである。
そのホテルはモーテルのようなスタイルだった。2階建てである。
フロントは、宿泊する建屋とは別のところにあり、アメリカ映画で田舎町にでてくるモーテルに似ている。
フロントでサインしてルームキーを受け取って、自分の部屋を探す。
僕の部屋は、2階である。
エレベータはないので、階段を大きな鞄を持って上がっていく。
部屋に入ると、驚いたのが、部屋の真ん中に机がある。仕事をするのにちょうどよい広さの机である。書類をいくら広げても、問題ないだけのスペースがある。
ちょうど、そのときは日本で営業活動をしているホットな案件があり、毎日メールでやりとりをしていたので、これはちょうどよい感じである。
日本との時差を考えると、アメリカで昼間、仕事をすませて、ホテルに戻ってくると、ちょうど日本での仕事が動き始める時間になる。
サマータイムのときだったので、サンノゼの17時が日本では朝の9時である。
そこでメールでやりとりを始めると、寝る時間がどんどん遅くなる。
日本の19時に寝ると、サンノゼは、深夜の3時である。
日本の会社の活動時間は、午後以降が中心である。朝9時には、すぐには立ちあがらず、昼前くらいから徐々に上がっていき、夕方には絶好調で、夜も遅い時間まで活動しているパターンだ。
これがアメリカの会社では、朝は早い時間から立ちあがる。昼ごろには完全ピークになって、夕方には収まっていく。
日本とアメリカの仕事の山となる時間が異なるのだ。当時勤務していたIT系の会社は、外資系であり、アメリカとのやりとりも多かった。あるとき、仕事のピーク時間を調査したところ、このような結果になった。
日本は夜型、アメリカは朝型と言っても過言ではなかった。
このモーテルの部屋だが、真ん中に仕事用の机があり、さらにその横には、大きなバスタブがあるのだ。
部屋のドアをあけると、部屋の中全体が見える状態であるので、バスタブに入っているときに、鍵でもかけ忘れていると、いきなり外から裸を見られてしまう、ということになる。
このバスタブの形が、しかも円形なのだ。
アメリカ人仕様で、ゆったりしている。お湯につかりながら寝そべって、手足を大きく広げることができる。
一人で泊まっているので、なにをしてもいいのだが、このバスタブの大きさと置いてある位置のユニークさは、今でも忘れられない。
当時はいまのようにデジカメでパシャパシャと写真を撮ることができなかったので、写真がないのが残念であるが、変わったホテルだった。
この部屋には、バスルームは別にあり、さすがにここにはドアがついているので、部屋のドアを開けても、いきなり見られることはない。さらに部屋の端には、シャワールームがある。これは、さすがに壁際である。
シャワールームは、部屋の中からは、ガラス1枚で仕切られた区画にあり、ガラスといっても、中がぼんやりと見えるというタイプである。
今、考えると、ビジネスマンが泊まるホテルというよりも、日本のラブホテルのようなモーテルと思われるかもしれないが、決してそういうカップルのためのスペースではない。
宿泊していた人達は、アメリカのビジネスマンらしき人がほとんどであった。
アメリカ出張では、いろいろなタイプのホテルに滞在したが、このときのホテルは、ある意味、記憶に残るホテルであった。
マサチューセッツ工科大。これはボストンの近く。

有名なメディアラボの入り口。
当時は、ビルのなかにいくらでも入ることができた。
今はどうなのだろう。

そのホテルには3泊以上した。
ホテル代は規程以内であれば、会社から通常の海外出張時のホテル代が支給される。実費であるので、旅行社に依頼して、適当なダウンタウンのホテルを予約すれば済むのであるが、以前ボストンに大学の先生と出張したことを思い出して、長期滞在の場合には安くなるホテルを、自分で予約したのである。
そのホテルはモーテルのようなスタイルだった。2階建てである。
フロントは、宿泊する建屋とは別のところにあり、アメリカ映画で田舎町にでてくるモーテルに似ている。
フロントでサインしてルームキーを受け取って、自分の部屋を探す。
僕の部屋は、2階である。
エレベータはないので、階段を大きな鞄を持って上がっていく。
部屋に入ると、驚いたのが、部屋の真ん中に机がある。仕事をするのにちょうどよい広さの机である。書類をいくら広げても、問題ないだけのスペースがある。
ちょうど、そのときは日本で営業活動をしているホットな案件があり、毎日メールでやりとりをしていたので、これはちょうどよい感じである。
日本との時差を考えると、アメリカで昼間、仕事をすませて、ホテルに戻ってくると、ちょうど日本での仕事が動き始める時間になる。
サマータイムのときだったので、サンノゼの17時が日本では朝の9時である。
そこでメールでやりとりを始めると、寝る時間がどんどん遅くなる。
日本の19時に寝ると、サンノゼは、深夜の3時である。
日本の会社の活動時間は、午後以降が中心である。朝9時には、すぐには立ちあがらず、昼前くらいから徐々に上がっていき、夕方には絶好調で、夜も遅い時間まで活動しているパターンだ。
これがアメリカの会社では、朝は早い時間から立ちあがる。昼ごろには完全ピークになって、夕方には収まっていく。
日本とアメリカの仕事の山となる時間が異なるのだ。当時勤務していたIT系の会社は、外資系であり、アメリカとのやりとりも多かった。あるとき、仕事のピーク時間を調査したところ、このような結果になった。
日本は夜型、アメリカは朝型と言っても過言ではなかった。
このモーテルの部屋だが、真ん中に仕事用の机があり、さらにその横には、大きなバスタブがあるのだ。
部屋のドアをあけると、部屋の中全体が見える状態であるので、バスタブに入っているときに、鍵でもかけ忘れていると、いきなり外から裸を見られてしまう、ということになる。
このバスタブの形が、しかも円形なのだ。
アメリカ人仕様で、ゆったりしている。お湯につかりながら寝そべって、手足を大きく広げることができる。
一人で泊まっているので、なにをしてもいいのだが、このバスタブの大きさと置いてある位置のユニークさは、今でも忘れられない。
当時はいまのようにデジカメでパシャパシャと写真を撮ることができなかったので、写真がないのが残念であるが、変わったホテルだった。
この部屋には、バスルームは別にあり、さすがにここにはドアがついているので、部屋のドアを開けても、いきなり見られることはない。さらに部屋の端には、シャワールームがある。これは、さすがに壁際である。
シャワールームは、部屋の中からは、ガラス1枚で仕切られた区画にあり、ガラスといっても、中がぼんやりと見えるというタイプである。
今、考えると、ビジネスマンが泊まるホテルというよりも、日本のラブホテルのようなモーテルと思われるかもしれないが、決してそういうカップルのためのスペースではない。
宿泊していた人達は、アメリカのビジネスマンらしき人がほとんどであった。
アメリカ出張では、いろいろなタイプのホテルに滞在したが、このときのホテルは、ある意味、記憶に残るホテルであった。
マサチューセッツ工科大。これはボストンの近く。

有名なメディアラボの入り口。
当時は、ビルのなかにいくらでも入ることができた。
今はどうなのだろう。
