放送は正確に(1)
- 2017/11/25
- 00:00
高岡に行く夜のことだ。
新大阪からサンダーバードに乗り込む。
切符は大阪駅から買っているが、値段は同じだ。
大阪駅発18時12分だ。
サンダーバードの列車のなかに入ると、すでに半分くらいは席が埋まっている。
いつも窓側の席を予約するのだが、今回も窓側の席に座る。
隣はまだ来ていない。
前の席には、同じ窓側に若いサラリーマン風の男性がすでに座っている。
大阪から乗ったのだろう。
僕の後から、乗客が次々に入ってくる。
僕の横には、女性が来た。
ごっついおっさんが座るよりも圧迫感がないのがいい。
続いて、男女の二人組が僕の前の席に向かってきた。
同じ会社の同僚のようだ。二人とも若くはない。
どうやら二人は、僕の前の2席を予約したらしいが、すでに先客がいるので、若いサラリーマン風の男性の横に、男女二人組の男性が座り、通路を挟んで、空いていた隣の席に女性が座った。
そのときは、あまり深く考えずに、僕は例によってPCを開く。
サンダーバードが走り始める。
京都までは、それほど時間もかからずに到着する。
さらに乗客が増える。
どうやら満席になっているようだ。
京都を過ぎて、しばらくすると、列車の前方の扉が開き、車掌さんとさきほどの男女二人組の女性が入ってくる。
車掌さんも女性である。しかも年齢が若い。どう見ても、入社5年くらいの20代である。
小柄な女性だ。
女性の車掌さんは、僕の前の席に体をいれるようにして、窓側の席の男性に言う。
「乗車券を拝見できますか」
(つづく)
新大阪からサンダーバードに乗り込む。
切符は大阪駅から買っているが、値段は同じだ。
大阪駅発18時12分だ。
サンダーバードの列車のなかに入ると、すでに半分くらいは席が埋まっている。
いつも窓側の席を予約するのだが、今回も窓側の席に座る。
隣はまだ来ていない。
前の席には、同じ窓側に若いサラリーマン風の男性がすでに座っている。
大阪から乗ったのだろう。
僕の後から、乗客が次々に入ってくる。
僕の横には、女性が来た。
ごっついおっさんが座るよりも圧迫感がないのがいい。
続いて、男女の二人組が僕の前の席に向かってきた。
同じ会社の同僚のようだ。二人とも若くはない。
どうやら二人は、僕の前の2席を予約したらしいが、すでに先客がいるので、若いサラリーマン風の男性の横に、男女二人組の男性が座り、通路を挟んで、空いていた隣の席に女性が座った。
そのときは、あまり深く考えずに、僕は例によってPCを開く。
サンダーバードが走り始める。
京都までは、それほど時間もかからずに到着する。
さらに乗客が増える。
どうやら満席になっているようだ。
京都を過ぎて、しばらくすると、列車の前方の扉が開き、車掌さんとさきほどの男女二人組の女性が入ってくる。
車掌さんも女性である。しかも年齢が若い。どう見ても、入社5年くらいの20代である。
小柄な女性だ。
女性の車掌さんは、僕の前の席に体をいれるようにして、窓側の席の男性に言う。
「乗車券を拝見できますか」
(つづく)