曲率の話
- 2017/12/17
- 00:00
ブログに曲率のことを書いていたら、意味が分からないと言われた。
技術系の仕事をしてきた者にとっては、大体の意味は分かっているのだが、質問をされてみると、意外に自分自身の理解がいい加減であることに気が付く。
僕と一緒に待合室で新幹線を待っていた、生涯エンジニアの方が言う。
「曲率が随分大きいのですね」
それを聞いて、ガラスに貼ってある金属のプレートの表面がほぼ平面であることを、曲率が大きいという表現をしたことに感心したのである。
このロジックからは、曲率=半径ということになる。
金属の表面の形状を円弧とすると、その円弧の半径が非常に大きい場合、金属の表面はほぼ平面になり、そこに僕の顔が歪むことなく、写るのである。
僕の誤解は、ここから始まっている。
曲率=半径というのが頭のなかに摺り込まれていく。
しかも、別の日に、今度は大学の先生と一緒に新幹線を待つことになった。
そして、僕は、曲率が大きいという話をしたのである。
先生もなにも気にすることなく、それを聞いておられた。
金属の表面がほぼ平面であることを、鏡のように平らですね、と言わずに、曲率という言葉で表現したことに、驚いてしまう。
そして、本当は反対の意味であることが一瞬飛んでしまうのだ。
僕は、曲率の意味が分からないと言われたときに、曲率は半径のようなものだよ、地球の表面は実際は球の表面なのに、人間の目からは平面に見えるでしょう、半径が十分大きいと、平面に見えるってことだよ、と回答したのである。
答えた後で、なんとなくひっかかったので、曲率を調べてみた。
すると、曲率=1/半径ではないか。
曲率が大きいほど、曲がり具合が大きいのである。
全く反対だったのだ。
曲率が随分大きいのですね。ではなく、曲率がほぼゼロなのですね、という表現が正しかったのだ。
いくつになっても、学ぶべきことは、いくらでもある。
というか、学生時代は正確に覚えていたことでも、普段使っていないと、間違えた解釈が沁みつくということだ。
まだ、調べる気になっただけ、ましとも言えるかもしれない。
東広島駅。



技術系の仕事をしてきた者にとっては、大体の意味は分かっているのだが、質問をされてみると、意外に自分自身の理解がいい加減であることに気が付く。
僕と一緒に待合室で新幹線を待っていた、生涯エンジニアの方が言う。
「曲率が随分大きいのですね」
それを聞いて、ガラスに貼ってある金属のプレートの表面がほぼ平面であることを、曲率が大きいという表現をしたことに感心したのである。
このロジックからは、曲率=半径ということになる。
金属の表面の形状を円弧とすると、その円弧の半径が非常に大きい場合、金属の表面はほぼ平面になり、そこに僕の顔が歪むことなく、写るのである。
僕の誤解は、ここから始まっている。
曲率=半径というのが頭のなかに摺り込まれていく。
しかも、別の日に、今度は大学の先生と一緒に新幹線を待つことになった。
そして、僕は、曲率が大きいという話をしたのである。
先生もなにも気にすることなく、それを聞いておられた。
金属の表面がほぼ平面であることを、鏡のように平らですね、と言わずに、曲率という言葉で表現したことに、驚いてしまう。
そして、本当は反対の意味であることが一瞬飛んでしまうのだ。
僕は、曲率の意味が分からないと言われたときに、曲率は半径のようなものだよ、地球の表面は実際は球の表面なのに、人間の目からは平面に見えるでしょう、半径が十分大きいと、平面に見えるってことだよ、と回答したのである。
答えた後で、なんとなくひっかかったので、曲率を調べてみた。
すると、曲率=1/半径ではないか。
曲率が大きいほど、曲がり具合が大きいのである。
全く反対だったのだ。
曲率が随分大きいのですね。ではなく、曲率がほぼゼロなのですね、という表現が正しかったのだ。
いくつになっても、学ぶべきことは、いくらでもある。
というか、学生時代は正確に覚えていたことでも、普段使っていないと、間違えた解釈が沁みつくということだ。
まだ、調べる気になっただけ、ましとも言えるかもしれない。
東広島駅。


