鶴瓶の家族に乾杯!から
- 2018/06/28
- 00:00
“鶴瓶の家族に乾杯!“という番組がある。
いつのころからか、お気に入りの番組のひとつになっている。
以前は、一人のゲストとの話を2週にわけて放送していたが、今は、時間を長くして、一度に放送する。
途中の休憩時間のような真ん中のところに“家族に一杯”という、その土地の名物の食事が紹介される。見ているだけで、食べたくなる作りになっている。
数週間前に、元チェッカーズのフミヤさんが出ていた。
フミヤさんの特別のファンでもないのだけど、妙に印象深い。
例によってWebを調べると、フミヤさんは過去に2回も出演しているという。
その2つは、なぜか全く記憶に残っていない。
3回目の出演で訪問したのは、2年前に地震に襲われた熊本県益城町と西原村である。
僕のなかで印象に残っているのは、フミヤさんがひとりになってから尋ねた、本屋さんだ。
その本屋さんは、町のなかではなく、小さな村落のあまり人通りもないところに立っている。
フミヤさんは偶然、その店に足を踏み入れる。
本屋といっても、そこは「子どもの本の店竹とんぼ」という、子供向けの本を専門に扱っている店なのだ。
大阪や東京の大きな街のなかであれば、そのような分野を特定した本屋さんがあってもおかしくないだろう。
でもこの「竹とんぼ」というお店は、そのようなところに店を出しているのではないのだ。
店番をしていたのは、店を継いだ長男のお嫁さんである。話を始めると、店を始めた先代の奥さんが出てくる。
26年前に西原村で開業したという。それまでは、東京の出版社に夫婦で勤めていたのだが、脱サラして本屋を始めたのだ。
話を聞いてみると、翻訳家の息子さんがいたり、さらにそのお祖父さんは、トルストイの翻訳家だったというから、文学のなかの家族である。
そのお祖父さんが、翻訳の道に進んだきっかけになったというのが、トルストイの「人は何で生きるか(トルストイの散歩道)」に出会ったことだと言われる。
フミヤさんは、その本を買うことになる。
“鶴瓶の家族に乾杯!“には、いろいろな人が登場して、多くの人は、時間とともに忘れてしまうのだが、きっとこの本屋さんのことは、忘れることはないだろう。それほど僕には印象が深かった。
それは熊本の田舎で「子供向けの本屋」をやっていることだけではなく、「トルストイの本:人はなんで生きるか」が僕には、強烈な印象を与えたのだ。
これを話し始めると長くなってしまうのだけど、まずこの本を買うことにしよう。
AMAZONに入って、「トルストイ」で検索すると、なんとこの本がトップに出てきた。
心の中まで、まるですべて見られているようだ。
(つづく)
絵本と言う文字がタイトルに入っている本。

いつのころからか、お気に入りの番組のひとつになっている。
以前は、一人のゲストとの話を2週にわけて放送していたが、今は、時間を長くして、一度に放送する。
途中の休憩時間のような真ん中のところに“家族に一杯”という、その土地の名物の食事が紹介される。見ているだけで、食べたくなる作りになっている。
数週間前に、元チェッカーズのフミヤさんが出ていた。
フミヤさんの特別のファンでもないのだけど、妙に印象深い。
例によってWebを調べると、フミヤさんは過去に2回も出演しているという。
その2つは、なぜか全く記憶に残っていない。
3回目の出演で訪問したのは、2年前に地震に襲われた熊本県益城町と西原村である。
僕のなかで印象に残っているのは、フミヤさんがひとりになってから尋ねた、本屋さんだ。
その本屋さんは、町のなかではなく、小さな村落のあまり人通りもないところに立っている。
フミヤさんは偶然、その店に足を踏み入れる。
本屋といっても、そこは「子どもの本の店竹とんぼ」という、子供向けの本を専門に扱っている店なのだ。
大阪や東京の大きな街のなかであれば、そのような分野を特定した本屋さんがあってもおかしくないだろう。
でもこの「竹とんぼ」というお店は、そのようなところに店を出しているのではないのだ。
店番をしていたのは、店を継いだ長男のお嫁さんである。話を始めると、店を始めた先代の奥さんが出てくる。
26年前に西原村で開業したという。それまでは、東京の出版社に夫婦で勤めていたのだが、脱サラして本屋を始めたのだ。
話を聞いてみると、翻訳家の息子さんがいたり、さらにそのお祖父さんは、トルストイの翻訳家だったというから、文学のなかの家族である。
そのお祖父さんが、翻訳の道に進んだきっかけになったというのが、トルストイの「人は何で生きるか(トルストイの散歩道)」に出会ったことだと言われる。
フミヤさんは、その本を買うことになる。
“鶴瓶の家族に乾杯!“には、いろいろな人が登場して、多くの人は、時間とともに忘れてしまうのだが、きっとこの本屋さんのことは、忘れることはないだろう。それほど僕には印象が深かった。
それは熊本の田舎で「子供向けの本屋」をやっていることだけではなく、「トルストイの本:人はなんで生きるか」が僕には、強烈な印象を与えたのだ。
これを話し始めると長くなってしまうのだけど、まずこの本を買うことにしよう。
AMAZONに入って、「トルストイ」で検索すると、なんとこの本がトップに出てきた。
心の中まで、まるですべて見られているようだ。
(つづく)
絵本と言う文字がタイトルに入っている本。
