ぶろぐのあたま

大阪のおばちゃんパワーの話を書いた。
同じような話を聞いた。
それは、3か月ごとにやっているN会でのことだ。
ときどき僕にネタを提供してくれている、いつものI君の話だ。
その日は、I君も体調がいいのか、結構ネタをくれた。

「そや、知ってるか、“いまだけ、おとこ”という話」
「なんや、それ。“いまだけ、おとこ”って」

「それはやな、コンサートとか行くやろ。そうすると、トイレに長い行列ができる。特に女性トイレは、長蛇の列になるやろ」
「そうそう。甲子園球場でも、攻守交代のとき、チェンジになってからトイレに駆け込むと、えらい長い行列やで。
そやさかい、スリーアウトチェンジになる前からダッシュや。
ちゃんと、トイレの前の通路には、試合を中継しているカメラがあるから、それを見ても、ゲームがどないなっとるか、分かるからな。男性トイレはまだましや。ローテーションも短い。みんな小やからな。
それでも女性は大変や。一回の時間が長いから、待ち時間も長くなる」
「それでやな、女性トイレに並んでいる女性が、横の男性トイレの行列が短いのを見て、叫ぶわけや。いまだけ、男って」
「なんや、それ。そう叫んで、男性トイレに入っていくのか」
「そうや、しかも男性はほとんど小やろ、大のところは空いているわけや。
叫びながら、さっと入って、さっと用を済ますわけや」
「へえ、それは、ありそうやな。大阪のおばちゃんやったら、やりそうなや」
「いやいや、これはきっと全国区やで、日本中でやってるやろ」
「ほんまかな。東京でもやっとるやろか。
これは、探偵ナイトスクープに調べてもらわんとあかんな。ははははは」
と笑っていると、横の席のおばちゃんグループから妙な視線を感じる。
少し声が大きすぎたようだ。

恐るべし、大阪のおばちゃんパワー。