父のこと(1)
- 2019/01/10
- 00:00
父のこと(1)
父がなくなってから2回目の新年を迎える。
今は、父が家にいるときにベッドを置いていた部屋に寝ている。
枕元には、仏壇があり、父と母が写真のなかから、僕を見ている。
亡くなった方は、仏壇にはおられません。
お墓におられるのです。
仏壇に毎日、手を合わせるだけではなく、お墓参りをなさってください。
“千の風にのって“では、お墓の中にはいませんと歌っているが、あれは歌詞の流れの中での話なのだろう。本当は、亡くなられた方は、お墓の中に眠っておられるというのが正しいのだろう。
父が亡くなったのは、介護付きの老人ホームのなかだ。
入ったときは、まだ元気だった。
入院加療中の母をリハビリ病院に毎日、見舞いに行きたいと言っていた。
毎日行っても、しようがないと思うのだけど、父の母に対する思いなのだろう。
それから1年半たった、11月1日が命日となる。
10月31日の夜、息をしていませんという連絡をうける。
急いで、かけつけた。
そのときは、もう話をすることも出来なかった。
父が震える手で書いた文字が紙に残っていた。
介護士との筆談だったのだろう。
老人ホームの担当医がかけつけたのは、日が変わっていた。
死亡診断書を医師が書く。
日付は11月1日だ。
この1日は、父の頑張りかもしれない。
残ったものに対する父の最後の頑張りだろうか。
父への思い、感謝の気持ちは深く、いつまでも僕のなかにある。
きっとそれは、僕の中では、永遠に続く。
父が眠るお墓のあるお寺の入り口に立つ、親鸞聖人像。

父がなくなってから2回目の新年を迎える。
今は、父が家にいるときにベッドを置いていた部屋に寝ている。
枕元には、仏壇があり、父と母が写真のなかから、僕を見ている。
亡くなった方は、仏壇にはおられません。
お墓におられるのです。
仏壇に毎日、手を合わせるだけではなく、お墓参りをなさってください。
“千の風にのって“では、お墓の中にはいませんと歌っているが、あれは歌詞の流れの中での話なのだろう。本当は、亡くなられた方は、お墓の中に眠っておられるというのが正しいのだろう。
父が亡くなったのは、介護付きの老人ホームのなかだ。
入ったときは、まだ元気だった。
入院加療中の母をリハビリ病院に毎日、見舞いに行きたいと言っていた。
毎日行っても、しようがないと思うのだけど、父の母に対する思いなのだろう。
それから1年半たった、11月1日が命日となる。
10月31日の夜、息をしていませんという連絡をうける。
急いで、かけつけた。
そのときは、もう話をすることも出来なかった。
父が震える手で書いた文字が紙に残っていた。
介護士との筆談だったのだろう。
老人ホームの担当医がかけつけたのは、日が変わっていた。
死亡診断書を医師が書く。
日付は11月1日だ。
この1日は、父の頑張りかもしれない。
残ったものに対する父の最後の頑張りだろうか。
父への思い、感謝の気持ちは深く、いつまでも僕のなかにある。
きっとそれは、僕の中では、永遠に続く。
父が眠るお墓のあるお寺の入り口に立つ、親鸞聖人像。
