返金にご用心(2)
- 2019/04/19
- 00:00
日頃、仕事の大半がメールで処理されていく。その分、仕事のメールの数は、半端ではない。次から次へとメールが入ってきて、それをどんどん処理していくだけの日というのも珍しくない。
終日仕事がメール処理で終わると、自分では随分仕事をしている気になるのだが、実はあまり仕事をしていないということもあるのだ。
電話だけで1日が終わるというよりは、多少ましなような気がするが、後で振り返ると、今日は何もやっていないことに気が付くのだ。
退職記念パーティ欠席の人たち、4人にメールを事務局から送ってもらう。
退職記念パーティの参加費用1万円をお返ししますので、送付先のご住所を連絡ください。
という内容だ。
件名は「[K先生退職記念パーティ] 参加費ご返金連絡」である。
16:01からひとりずつ別々に発信される。
BCCで一斉配信という方法もあるが、こういう返事が必ず要る場合は、個別にTOで送ったほうがよい。
16:06には最後のメールが発信される
午後の後半、仕事がピークを迎えるころの人もいるだろう。
メールが返信されると自動的に僕にもメールが入る。
一人目の返信が16:17に入る。
IT系の会社で仕事をしている男性だ。社外にいるときも、いつもメールが読める環境にある。さすがに速い。
と思うまに次のメールが入ってくる。
16:19だ。
ちょうどいいタイミングでメールを読めるときにメールが入ってきたのだろう。
2番目の人は、製造業に勤める人だ。
3番目は、16:25に入ってくる。
この人も製造業に勤める技術者である。
社内でも非常に忙しい役職についているので、なかなかすぐにメールの返信はないのだが、遅くなっても、その日の深夜には返信があるというタイプである。
意外な反応の速さに正直、驚く。
メール発信から、わずか30分以内に、4人のうち3人から返信が入ってきた。
これは、件名にある“返金”というキーワードのせいではないだろうか。
そういえば、オレオレ詐欺の一種に、返金詐欺があるということをよく耳にする。
還付金が返金されるので、その前に、お金を振り込んでくださいというやつだ。
落ち着いて考えると、詐欺ではないかと気が付くのだが、返金額の大きさに、ついつい騙されて、振り込んでしまう。
きっと、そのときの餌のような言葉が、”返金“なのだろう。
普段は、軽く読み流す事務局からのメールの件名に“返金”とある。
発信人は、よく知っているメールアドレスで、怪しいものではない。
しかも内容は、一度支払ったお金が、自分の都合で欠席したのだが、返金してくれると書いてあるではないか。
これはすぐに返信してしまおう。
忘れてしまうと返金も遅くなるだろう。
という考えが、頭の中を巡ったにちがいない。
終日仕事がメール処理で終わると、自分では随分仕事をしている気になるのだが、実はあまり仕事をしていないということもあるのだ。
電話だけで1日が終わるというよりは、多少ましなような気がするが、後で振り返ると、今日は何もやっていないことに気が付くのだ。
退職記念パーティ欠席の人たち、4人にメールを事務局から送ってもらう。
退職記念パーティの参加費用1万円をお返ししますので、送付先のご住所を連絡ください。
という内容だ。
件名は「[K先生退職記念パーティ] 参加費ご返金連絡」である。
16:01からひとりずつ別々に発信される。
BCCで一斉配信という方法もあるが、こういう返事が必ず要る場合は、個別にTOで送ったほうがよい。
16:06には最後のメールが発信される
午後の後半、仕事がピークを迎えるころの人もいるだろう。
メールが返信されると自動的に僕にもメールが入る。
一人目の返信が16:17に入る。
IT系の会社で仕事をしている男性だ。社外にいるときも、いつもメールが読める環境にある。さすがに速い。
と思うまに次のメールが入ってくる。
16:19だ。
ちょうどいいタイミングでメールを読めるときにメールが入ってきたのだろう。
2番目の人は、製造業に勤める人だ。
3番目は、16:25に入ってくる。
この人も製造業に勤める技術者である。
社内でも非常に忙しい役職についているので、なかなかすぐにメールの返信はないのだが、遅くなっても、その日の深夜には返信があるというタイプである。
意外な反応の速さに正直、驚く。
メール発信から、わずか30分以内に、4人のうち3人から返信が入ってきた。
これは、件名にある“返金”というキーワードのせいではないだろうか。
そういえば、オレオレ詐欺の一種に、返金詐欺があるということをよく耳にする。
還付金が返金されるので、その前に、お金を振り込んでくださいというやつだ。
落ち着いて考えると、詐欺ではないかと気が付くのだが、返金額の大きさに、ついつい騙されて、振り込んでしまう。
きっと、そのときの餌のような言葉が、”返金“なのだろう。
普段は、軽く読み流す事務局からのメールの件名に“返金”とある。
発信人は、よく知っているメールアドレスで、怪しいものではない。
しかも内容は、一度支払ったお金が、自分の都合で欠席したのだが、返金してくれると書いてあるではないか。
これはすぐに返信してしまおう。
忘れてしまうと返金も遅くなるだろう。
という考えが、頭の中を巡ったにちがいない。