阪急電車15分の奇跡(4)
- 2019/12/08
- 00:00
僕は、持っているつり革を、さらに奥のほうに移動する。
列車の連結部に近いところに立つことになる。このほうが立ち位置としては、何となく居心地がよい。
この特急は、西宮北口を出ると、次の駅の十三までは止まらない。
十三を出ると5分も走れば、終点の梅田である。
西宮北口と十三間の10分が、特急電車がいくつもの駅を止まらずに、特急らしさを出す区間だ。
席を立った女性が、「次降りますから」というのは、時間的にも距離的にも、どうもピンとこない。
その分、若い女性に席を譲った女性の思いの強さを感じるのだ。
座った女性は、スマホを触っている。
両手が目に入る。
右手の薬指に指輪が見える。
左手は中指に、いくつかのリング状のものがはめられている。
ぴたっと指にはまっているという状態ではなく、輪投げの棒に向かって3つほど輪をなげたときに、3つの輪が、輪投げの柱にゆるくはまっているような感じだ。
結婚指輪だったら、左手の薬指になるだろう。
この女性の指輪はなんだろう、と思ってしまう。
まあ、今の時代、いろいろな形があるから、指輪はどの指にはまっていても、それはあまり意味がないことかもしれない。
いずれにしも、今日は、気持ちのよい朝だ。
空も快晴だ。
本文とは関係ないが、神戸でのとてもいい天気の日の空



列車の連結部に近いところに立つことになる。このほうが立ち位置としては、何となく居心地がよい。
この特急は、西宮北口を出ると、次の駅の十三までは止まらない。
十三を出ると5分も走れば、終点の梅田である。
西宮北口と十三間の10分が、特急電車がいくつもの駅を止まらずに、特急らしさを出す区間だ。
席を立った女性が、「次降りますから」というのは、時間的にも距離的にも、どうもピンとこない。
その分、若い女性に席を譲った女性の思いの強さを感じるのだ。
座った女性は、スマホを触っている。
両手が目に入る。
右手の薬指に指輪が見える。
左手は中指に、いくつかのリング状のものがはめられている。
ぴたっと指にはまっているという状態ではなく、輪投げの棒に向かって3つほど輪をなげたときに、3つの輪が、輪投げの柱にゆるくはまっているような感じだ。
結婚指輪だったら、左手の薬指になるだろう。
この女性の指輪はなんだろう、と思ってしまう。
まあ、今の時代、いろいろな形があるから、指輪はどの指にはまっていても、それはあまり意味がないことかもしれない。
いずれにしも、今日は、気持ちのよい朝だ。
空も快晴だ。
本文とは関係ないが、神戸でのとてもいい天気の日の空


