おそろしくIT後進国
- 2020/05/15
- 00:00
特別定額給付金については、マイナンバーカードの威力を発揮すべく、速攻で申し込んだが、その後の雲行きが怪しい。
状況を市役所に電話をかけて聞いたことは、すでに書いた。
電話がすぐにつながったことは、良い方に予想外だったのだが、5月末までには、という返事である。
遅い!
注意してニュースを見ていると、案の定、マイナンバーカードを持っている人でも、パスワードを忘れている人が非常に多く、そのために役所に長い待ち行列ができている。
いまどきパスワードの再発行のために、わざわざ役所に行き、そこで手続きをしなければいけないとは。
ネットでいろいろなところにアクセスしていると、ユーザー登録、パスワードは常についてまわる。
パスワードはできるだけ別のものを設定するので、全部を覚えることは困難だ。
メモをしたり、しかるべき方法で取り出せるようにはしているが、それでもメモをしていなかったりということもある。
そのときは、再発行の手続きがネットから行うことができる。
メールアドレスに紐づけをして、さらに携帯電話での2段階認証も可能なものもあり、セキュリティ上は、かなり信頼できる。
このようななかで、たいていは平日にわざわざ時間を作って、役所に出かける。
パスワードの再設定のためだ。
恐ろしく時間の無駄である。
ネットで処理できれば10分で解決できるものに半日はつぶれる。
最近は、役所もサテライトオフィスのような形で最寄り駅の近くに手続きのための支所を設けているところもあり、利便性の点では、かなり改善されている。
だが、問題は、基本的なシステムデザインにある。
縦割り行政のひずみのせいか、すっきりとした利用者に使いやすいシステムが作りにくいのだろうか。
ニュースを見ていると、今回の特別定額給付金については、書類申請の方が速く処理がされるという。
というのは書類には、世帯単位にまとめて対象者のリストが記載されていて、そのチェックが不要なのだ。
マイナンバーカードを使った申請では、対象者については、申請者が人数を入れるだけだ。
それが正しいという保証はないわけだ。
そのため、ネットで申請された内容を、役所では、受給対象者数を世帯単位で、ひとつずつ確認する必要がある。
なんという出来損ないのシステムなのだろう。
一番の原因は、利用者の立場にたって開発されたものではないというところに行きつくだろう。
何事も、いつも使う側の立場、ユーザー視点で考えれば、うまく進められることが多い。
それはビジネスでは当然のことであるが、役所の処理でも同じである。
マイナンバー制度が、役所側の処理では便利になるようにという観点でデザインされていて、利用者の利便性については、後付けのようなところがある。
そこに、ひずみの原因があるのではないだろうか。
パソコンを触ったことがない、IT担当大臣がいたことがニュースになった、この国だ。
単にパソコンができる、できないという問題ではない。
ITシステムで国家全体を正しい方向に進める、徹底的に国民の利益を考えたITシステムを作り上げようという、高邁な考えとリーダーシップを持ったリーダーは出てこないのだろうか。
あんたがやってみては、と突っ込まれるかもしれない。
国家レベルでは無理だが、自分の周りでは、いつも原点に立ち返って進めることにしよう。
”お客様のために、社会のために“には、決して陳腐な言葉ではない。
Gさんが撮影した動物シリーズの写真: 野良猫3匹

状況を市役所に電話をかけて聞いたことは、すでに書いた。
電話がすぐにつながったことは、良い方に予想外だったのだが、5月末までには、という返事である。
遅い!
注意してニュースを見ていると、案の定、マイナンバーカードを持っている人でも、パスワードを忘れている人が非常に多く、そのために役所に長い待ち行列ができている。
いまどきパスワードの再発行のために、わざわざ役所に行き、そこで手続きをしなければいけないとは。
ネットでいろいろなところにアクセスしていると、ユーザー登録、パスワードは常についてまわる。
パスワードはできるだけ別のものを設定するので、全部を覚えることは困難だ。
メモをしたり、しかるべき方法で取り出せるようにはしているが、それでもメモをしていなかったりということもある。
そのときは、再発行の手続きがネットから行うことができる。
メールアドレスに紐づけをして、さらに携帯電話での2段階認証も可能なものもあり、セキュリティ上は、かなり信頼できる。
このようななかで、たいていは平日にわざわざ時間を作って、役所に出かける。
パスワードの再設定のためだ。
恐ろしく時間の無駄である。
ネットで処理できれば10分で解決できるものに半日はつぶれる。
最近は、役所もサテライトオフィスのような形で最寄り駅の近くに手続きのための支所を設けているところもあり、利便性の点では、かなり改善されている。
だが、問題は、基本的なシステムデザインにある。
縦割り行政のひずみのせいか、すっきりとした利用者に使いやすいシステムが作りにくいのだろうか。
ニュースを見ていると、今回の特別定額給付金については、書類申請の方が速く処理がされるという。
というのは書類には、世帯単位にまとめて対象者のリストが記載されていて、そのチェックが不要なのだ。
マイナンバーカードを使った申請では、対象者については、申請者が人数を入れるだけだ。
それが正しいという保証はないわけだ。
そのため、ネットで申請された内容を、役所では、受給対象者数を世帯単位で、ひとつずつ確認する必要がある。
なんという出来損ないのシステムなのだろう。
一番の原因は、利用者の立場にたって開発されたものではないというところに行きつくだろう。
何事も、いつも使う側の立場、ユーザー視点で考えれば、うまく進められることが多い。
それはビジネスでは当然のことであるが、役所の処理でも同じである。
マイナンバー制度が、役所側の処理では便利になるようにという観点でデザインされていて、利用者の利便性については、後付けのようなところがある。
そこに、ひずみの原因があるのではないだろうか。
パソコンを触ったことがない、IT担当大臣がいたことがニュースになった、この国だ。
単にパソコンができる、できないという問題ではない。
ITシステムで国家全体を正しい方向に進める、徹底的に国民の利益を考えたITシステムを作り上げようという、高邁な考えとリーダーシップを持ったリーダーは出てこないのだろうか。
あんたがやってみては、と突っ込まれるかもしれない。
国家レベルでは無理だが、自分の周りでは、いつも原点に立ち返って進めることにしよう。
”お客様のために、社会のために“には、決して陳腐な言葉ではない。
Gさんが撮影した動物シリーズの写真: 野良猫3匹
