コンベンション(6)
- 2020/05/21
- 00:00
最終日は、午前中にチェックアウトして、空港へバスで移動して、搭乗。
帰路に就く。
短い滞在時間である。
ニュージーランドのコンベンションは、クリーンな日が続いた。
毎晩、飲み会があったが、それも食事をしながら、少し飲んで、その後、場所を変えてバーに行ったりした。
バーと言っても、カウンターのなかには、若い女性がバイトで入っていた。
一緒に行ったメンバーの一人が、彼女を随分気に入って、日本に来るようにしきりに、英語で誘っていたものだ。
もちろん彼女のほうは、本気で取り合わない。
彼が写真を撮ろうとすると、いつも素早く顔を隠したり、移動したりしていた。
ここで働いていることが分かるのが、まるでまずいかのような印象だった。
また、別の日には、4人で食事に行った。
そのお店は、ある程度値段のするお店で、静かな雰囲気、サービスも丁寧だった。
本当は、僕とホテルの向いの部屋の二人の三人でいくはずだったのだが、ちょうどその日は、合同朝食会のようなイベントがあり、参加者が全員集まる場があった。
その休憩時間に、同じ部門の本社にいるマネージャとなぜか一緒になった。
初めは、3人で夜のディナーの相談をしていたのだが、そこに運悪くそのマナージャーも参加してしまったのだ。
一緒には行かないと断ることもできないので、自然な流れで、4人での会食となった。
どことなくぎこちない雰囲気があるが、そこはお互い営業同士、うまく流していく。
テーブルのサービスをしてくれたのが、綺麗な女性だった。綺麗というか、個性的な顔である。
女優の顔に似ている。
それは、以前このブログでも書いていた女優だ。
あまり有名ではないが、そこそこ売れている映画に出ている。
日本では名前を知っている人はあまりいない。
顔は見たことがあるが、名前は知らない、というやつだ。
僕は、彼女に、あなたは有名な女優さんに非常に似ている。
ぜひ写真を一緒に撮りたいと申し出た。
彼女の場合は、すぐにOKを出してくれた。
ところが運悪く、僕のカメラの電源が赤ランプだ。
同席していたマネジャーさんに写真をお願いする。
彼も快諾して、彼女との写真を撮ってくれた。
本来なら、その写真は、その日のうちに僕のメールに送られてくるはずだった。
ところが、それが送られてこない。
当時は、デジカメからPCメールへの写真の転送が簡単ではなかったのだ。
マネジャーは、今までそのようなことを経験していなかったようだ。
そして、帰国後もその写真は僕のところには、届かなかった。
ああ、あの“レネ・ルッソ”似の個性的な顔の女性の写真は、永遠に届くことはなかったのだ。

帰路に就く。
短い滞在時間である。
ニュージーランドのコンベンションは、クリーンな日が続いた。
毎晩、飲み会があったが、それも食事をしながら、少し飲んで、その後、場所を変えてバーに行ったりした。
バーと言っても、カウンターのなかには、若い女性がバイトで入っていた。
一緒に行ったメンバーの一人が、彼女を随分気に入って、日本に来るようにしきりに、英語で誘っていたものだ。
もちろん彼女のほうは、本気で取り合わない。
彼が写真を撮ろうとすると、いつも素早く顔を隠したり、移動したりしていた。
ここで働いていることが分かるのが、まるでまずいかのような印象だった。
また、別の日には、4人で食事に行った。
そのお店は、ある程度値段のするお店で、静かな雰囲気、サービスも丁寧だった。
本当は、僕とホテルの向いの部屋の二人の三人でいくはずだったのだが、ちょうどその日は、合同朝食会のようなイベントがあり、参加者が全員集まる場があった。
その休憩時間に、同じ部門の本社にいるマネージャとなぜか一緒になった。
初めは、3人で夜のディナーの相談をしていたのだが、そこに運悪くそのマナージャーも参加してしまったのだ。
一緒には行かないと断ることもできないので、自然な流れで、4人での会食となった。
どことなくぎこちない雰囲気があるが、そこはお互い営業同士、うまく流していく。
テーブルのサービスをしてくれたのが、綺麗な女性だった。綺麗というか、個性的な顔である。
女優の顔に似ている。
それは、以前このブログでも書いていた女優だ。
あまり有名ではないが、そこそこ売れている映画に出ている。
日本では名前を知っている人はあまりいない。
顔は見たことがあるが、名前は知らない、というやつだ。
僕は、彼女に、あなたは有名な女優さんに非常に似ている。
ぜひ写真を一緒に撮りたいと申し出た。
彼女の場合は、すぐにOKを出してくれた。
ところが運悪く、僕のカメラの電源が赤ランプだ。
同席していたマネジャーさんに写真をお願いする。
彼も快諾して、彼女との写真を撮ってくれた。
本来なら、その写真は、その日のうちに僕のメールに送られてくるはずだった。
ところが、それが送られてこない。
当時は、デジカメからPCメールへの写真の転送が簡単ではなかったのだ。
マネジャーは、今までそのようなことを経験していなかったようだ。
そして、帰国後もその写真は僕のところには、届かなかった。
ああ、あの“レネ・ルッソ”似の個性的な顔の女性の写真は、永遠に届くことはなかったのだ。
