朝の連続テレビ小説の遊びごころ(1)
- 2020/05/27
- 00:00
NHKの連続テレビ小説“エール”の中では、古関裕而さんの若いころに登場する人物名が面白い。
主人公の古関裕而が、役では、古山裕一となる。
2文字が共通なので、分かりやすい。
新型コロナウィルスで亡くなられた志村けんさん演じる小山田耕三は、当時の音楽界の重鎮である。
そう、山田耕筰ということになる。3文字が共通だ。
同期の作曲家として登場する、木枯正人は、少しひねっている。
古賀政男である。ひらがなでかくと、こがらし まさと が、 こが まさお となる。
まあまあ近いと言える。
歌手として登場してくる山藤太郎。
この人は、藤山一郎だ。
苗字の順番をひっくり返して、一郎を太郎にしている。
まだまだある。
同郷の作詞家である村野鉄男は、実際は、野村俊夫である。
藤山一郎の苗字の決め方と同じく、文字の順番を入れ替えている。
名前は、最後の”お”だけを合わせる。
同じく幼なじみの声楽家の佐藤久志は、実在では、伊藤久男である。
4文字のうち2文字をそのまま位置も変えずに使っている。
柴咲コウさんが演じるオペラ歌手 双浦環は、三浦環というのが実在の人物だ。
分かりすぎる役の名前だ。
こうやって見ていると、初めに役の名前を決めるときには、ワクワクしながら、考えていた様子が想像できる。
誰が決めるのだろうか。
みんなでワイワイガヤガヤと決めたのだろうか。
それとも、脚本担当の方が、全部決めているのだろうか。
そんなことを考えていると、朝の連続テレビ小説とはいえ、底は深いのである。
古関裕而さんは大の愛妻家だったそうだが、奥さんは、役の中では、関内音だが、実際は内山金子(きんこ)さんというそうだ。
ここは内だけが共通だ。
手を抜いたというよりも、これは古関裕而さんが一生愛し続けた女性への敬意だろう。


主人公の古関裕而が、役では、古山裕一となる。
2文字が共通なので、分かりやすい。
新型コロナウィルスで亡くなられた志村けんさん演じる小山田耕三は、当時の音楽界の重鎮である。
そう、山田耕筰ということになる。3文字が共通だ。
同期の作曲家として登場する、木枯正人は、少しひねっている。
古賀政男である。ひらがなでかくと、こがらし まさと が、 こが まさお となる。
まあまあ近いと言える。
歌手として登場してくる山藤太郎。
この人は、藤山一郎だ。
苗字の順番をひっくり返して、一郎を太郎にしている。
まだまだある。
同郷の作詞家である村野鉄男は、実際は、野村俊夫である。
藤山一郎の苗字の決め方と同じく、文字の順番を入れ替えている。
名前は、最後の”お”だけを合わせる。
同じく幼なじみの声楽家の佐藤久志は、実在では、伊藤久男である。
4文字のうち2文字をそのまま位置も変えずに使っている。
柴咲コウさんが演じるオペラ歌手 双浦環は、三浦環というのが実在の人物だ。
分かりすぎる役の名前だ。
こうやって見ていると、初めに役の名前を決めるときには、ワクワクしながら、考えていた様子が想像できる。
誰が決めるのだろうか。
みんなでワイワイガヤガヤと決めたのだろうか。
それとも、脚本担当の方が、全部決めているのだろうか。
そんなことを考えていると、朝の連続テレビ小説とはいえ、底は深いのである。
古関裕而さんは大の愛妻家だったそうだが、奥さんは、役の中では、関内音だが、実際は内山金子(きんこ)さんというそうだ。
ここは内だけが共通だ。
手を抜いたというよりも、これは古関裕而さんが一生愛し続けた女性への敬意だろう。

