柳田國男さんのこと

2015/01/05
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柳田國男さんが兵庫県の出身であることを知ったのは、岩手県に行ったときのことだ。

岩手県の宮古に行く機会があった。
宮古は太平洋岸の街であるが、そこで仕事を終え、その翌日、近くの浄土ヶ浜という美しい海岸に立ち寄った。
東北の震災の1年半前のことである。

浄土ヶ浜は観光地として、大型バスが数台止まっていたり、人がそれなりに全国から集まっていた。
浄土ヶ浜の後、花巻空港目指して、車を走らせた。
途中で寄ったのが遠野市である。

勉強不足で恥ずかしいことであるが、遠野市が岩手県にあることをはっきりと記憶していなかった。内田康夫の遠野殺人事件を読んでいながら、、、、実にいい加減である。

遠野市は、静かな街だった。
そこには、カッパが生息するといわれるカッパ淵や、民話にでてきそうな場所がいくつもある。
町の観光振興の目玉は、遠野物語である。
柳田國男さんの著書である。
町の中には遠野物語研究所があり、日本の民俗学の父と言われる柳田國男さんを紹介したり、また民話を東北の言葉でかたってくれるおばあさんの実演があったりする。

時間も十分あったので、いくつかの展示場や施設を見て回った。
なかには柳田國男さんの生涯の記録が年表で書かれている。
そこで、柳田國男さんは兵庫県出身であることを知ったわけである。

関西に帰ってから、きっと記念館のようなものが兵庫県にあるはずなので、行かなければと思ったのである。

浄土ヶ浜