「百日紅の花」が台風の前に
- 2020/09/06
- 00:00
超大型台風が北上中である。
瞬間最大風速が85m/sec というニュースが流れる。
造船技師の時代、海洋構造物の設計に関わっていた。
北海の荒海を想定していると聞いたが、設計荷重を計算するときに、ノーマルコンディションとサーバイバルコンディションがある。
通常の操業状態と暴風時の風速の規定がある。
通常の操業状態は、風速は70ノット、暴風時は風速は100ノットである。
1ノットは、時速が1852m なので、秒速にすると約0.5mになる。
ノットの表記を半分にすれば、メートル表記になる。
すなわち、70ノットは、秒速35mである。
100ノットは、秒速50mである。
当時は、海上でも秒速50mの設計荷重を考慮していれば、船級協会の承認は得られたということになる。
それが秒速85mとなると、170ノットになる。
暴風時の想定100ノットの1.7倍ということになる。
風速が1.7倍であるから、荷重としては、2倍にはなる。
こんな風が吹いたら、構造物が持たない。
とんでもない台風が来るということになる。
そんな台風は、九州地方に上陸するかどうか、という予測進路である。
庭の百日紅が、そろそろ散り始める。
まだ木につけた花は、ピークを少し超えたくらいだろうか。
台風を前に自ら花びらを落とし始めたのか。
母が、体に気をつけて頑張りなさいと言って、離れていったような気がした。



瞬間最大風速が85m/sec というニュースが流れる。
造船技師の時代、海洋構造物の設計に関わっていた。
北海の荒海を想定していると聞いたが、設計荷重を計算するときに、ノーマルコンディションとサーバイバルコンディションがある。
通常の操業状態と暴風時の風速の規定がある。
通常の操業状態は、風速は70ノット、暴風時は風速は100ノットである。
1ノットは、時速が1852m なので、秒速にすると約0.5mになる。
ノットの表記を半分にすれば、メートル表記になる。
すなわち、70ノットは、秒速35mである。
100ノットは、秒速50mである。
当時は、海上でも秒速50mの設計荷重を考慮していれば、船級協会の承認は得られたということになる。
それが秒速85mとなると、170ノットになる。
暴風時の想定100ノットの1.7倍ということになる。
風速が1.7倍であるから、荷重としては、2倍にはなる。
こんな風が吹いたら、構造物が持たない。
とんでもない台風が来るということになる。
そんな台風は、九州地方に上陸するかどうか、という予測進路である。
庭の百日紅が、そろそろ散り始める。
まだ木につけた花は、ピークを少し超えたくらいだろうか。
台風を前に自ら花びらを落とし始めたのか。
母が、体に気をつけて頑張りなさいと言って、離れていったような気がした。


